先日は大変花付きの良い美しいハクモクレンと言う花を消化しました。今日はそのハクモクレンとコブシと言う同じ仲間の植物を分解して比較していきます。
2種がこちらです。花の大きさは左のハクモクレンの方が圧倒的に大きいですね。この写真から見た感じですと、他に何か違いが見つかりそうですか?
コブシの方がなんとなくひょろひょろして弱そうな印象を受けますね。
早速この花びらに注目してばらしてみましょう!
一枚目で花弁の枚数が違うのではないか?と気が付いた方はなかなかに鋭い目を持っていますね。
バラバラにしてみると一目瞭然です。上がコブシで下がハクモクレン。コブシは6枚の花弁を持つのに対し、ハクモクレンは9枚の花弁を持ちます。花びらのサイズ感も2倍くらい違うことが分かりますね。
写真が小さすぎて伝わらない可能性がありますが、花の咲く向きも実は違います。ハクモクレンは上向きに咲くのが基本なのですが、コブシは横向きに咲くものが多いです。こうした違いが分かると個性が見られて面白いですよね。
花の中央に位置するおしべとめしべも見比べてみましょう。左がコブシで右がハクモクレンです。やはり花びらが2倍ほどの差があるだけあって、この部分も倍くらい大きさが違いますね。
コブシではめしべがおしべに埋もれているのに対し、ハクモクレンはめしべが圧倒的に大きく伸びています。花の向きなどが関係していたりするのでしょうか。
コブシのめしべはこんな感じです。小さいですが形はやはりハクモクレンと同じですね。花の香りは2種ともほぼ同じでした。
この2種の花を見てみると、面白いことに付け根の部分に不思議な出っ張りを見つけることができます。
丁度このようなものですね。
これは今年新しく伸びる葉と枝です。もうじき開いて伸びてくるはずです。ここから枝を伸ばし、また来年にその頂点に花を咲かせるのですね。
ここまで似た2種類の植物を見比べてみました。最初は同じに見えた2種類が違うものに見えてきたでしょうか? 見たものを頭の中だけで比べてしまうと同じような印象を持って違いが分からなくなりますが、こうして並べてみると結構違うものですよね。