あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

生き物が食べる食べられるの観察をしてみよう

春の陽気から小さな虫たちが飛んでいることを見かけることも増えてきました。自然好きの皆さんにぜひじっくりと観察して欲しい場所をご紹介します。ここではなんと、虫たちの食べる食べられるの関係を身近に体験することができるのです。
あいかわ公園のパークセンター前にはただいまミツマタが咲いています。ここが観察のポイントです。遠目に見るのではなくじっくり間近で見てみましょう。
するとそこには...?

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写真中央に虫が映っているのが分かるでしょうか?恐らくアブラムシの仲間だと思いますがこのようにミツマタにたくさんの小さな虫たちが集まってきています。そんなアブラムシやハエには楽園のように思える場所に潜むのは?

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楽園に訪れたハエやアブラムシたちを狙うハンターたちが息をひそめているのです! このような小型のクモたちは恐らく餌となる虫がやってくるのを知っているのだと思います。腕を広げ、いまかいまかとご飯にありつけるときを待っているのです。
皆様が外食や公園で楽しみにしていたご飯を食べて夢中になっているときに突然背後から自分が食べられてしまうような感覚でしょうか。想像するだけで恐ろしいですね。
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まさに天国から地獄です。ミツマタをよく見るとこのようにご飯を食べに来たつもりが自分がご飯になってしまっている虫をたくさん見かけます。自然の厳しさを感じるとともに人間に天敵がいなくてよかったと安心してしまいます。
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こちらはご飯探し中のクモです。
人間がミツマタでこの関係を観察しているときの力関係はアブラムシやハエ<クモ<人間 のようになります。クモはハエを必死に追い回しますがより強い捕食者(力がつよい)である人間を前にすれば簡単に逃げ出します。このような力関係もぜひ観察してみてください。
下に紙を敷いてミツマタを叩いてみると、今の季節ならハエもクモも一網打尽で確保できますのでそのようにして遊んでみるのも楽しいと思いますよ。
土日に行われる自然観察ガイドでも取り入れていこうと思っています。興味のある方はぜひ参加してみてください。

垂れ下がる花 風鈴のようなキブシたち

冒険広場の道路先と、冒険の森付近の橋からは、優雅に垂れ下がるキブシを見ることができます。
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春にとても人気の植物で、コブシと並んで早めに咲く植物でもあります。
コブシとキブシ...語感がとても似ていますね。キブシはキフジと呼ばれることもありその花の様を5月に咲く紫色のフジに例えたものです。
漢字では木五倍子でキブシと読みますが、この五倍子というのはとある植物の虫こぶ(以前の記事で紹介したようなもの)の事を指します。虫こぶは黒色の塗料として使われるタンニン(苦味渋み成分)を含み、人間活動にも役立てられてきた成分です。そのような有用なものなので名前が付けられているわけですね。

ところでなぜ五倍子なのか気になりませんか? 実際の五倍子はヌルデという植物の虫こぶを指すのですが公園にはヌルデの木が少なくみられていません。
他の虫こぶを例にみてみましょう。
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工芸工房村前のアカシデに付くアカシデメムレマツカサフシを以前紹介しました。写真中央が虫こぶでそれ以外にも背景には本当のアカシデの芽が映っています。虫こぶはこのようにもともとあった芽や葉を数倍にも膨らませてしまうのです。故に五倍子と呼ぶのです。

五倍子の話をしましたが、タンニンが多く含まれるものに代名詞のようにこの五倍子(フシ)が使われることがあります。キブシの実にもタンニンが多く含まれているのですね。

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キブシの花はよく見ると黄色い1つ1つが花になっています。1つの花をしっかり確認してみると、花びらは4枚あり、桜などと違い横には開かずしっかりと立ち上がって筒のようになっているのが分かります。このような筒形の花は、入口を狭めることで虫に入ってもらい効率的に受粉をするものが多いです。以前のベニバナアセビがそうでしたね。このキブシも虫に花粉を運んでもらうタイプの植物です。(虫媒花という)
あいかわ公園では手の届くところで観察するのは難しいですが、今の季節ならではのキブシをゆっくり観察してみてはいかがでしょうか?

キブシから話は変わりますが、あいかわ公園のふれあい広場でソメイヨシノが数輪咲き始めました。
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芽吹きもかなり始まっており、冬に比べるとずいぶんと賑やかな雰囲気になってきています。あいかわ公園で自然散策してみてはいかがでしょうか!

目立つ大型の白い花 コブシ

あいかわ公園のふれあい広場では春を代表する大型の白い花をつけるコブシが咲いています。
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コブシと聞くと多くの方が拳を連想するのではないでしょうか。実際にコブシの名前の由来は実が凸凹しており握りこぶしを作ったときの様に似ているからというものがあります。
コブシに限ったことではないのですが、コブシのお友達たちが含まれるモクレン科には非常に大きな花たちをつけるものが多いです。花の季節には写真を載せたいと思いますが、トチ餅で有名なトチノキや身近な花ではナンバーワンの大きさを持つホオノキなどが有名です。実はあいかわ公園ではどちらの木も見ることができますのでびっくりするほど巨大な花を見に来るのもおススメです。
冬芽の季節はいよいよ終わりを告げますがここでは1つコブシの不思議をお伝えします。
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コブシの冬芽はふわふわの綿毛のようなものに包まれているのですが、大きさを比べてみてください。
先端の1つとそれ以外の場所では大きさが違いますね。実はこれは冬芽が開きそうで膨らんでいるというわけではないのです。

皆様が目にする植物で、一番目立つ部分はどこだと思いますか? 恐らく多くの方が鮮やかな色合いの花もしくは植物全体を表す葉をイメージするのではないかと思います。
枝に付く植物のパーツと言えばもちろん葉と花ですよね。コブシではなんと冬芽の時点で花芽普通の冬芽で分かれているのです。
写真で言えば1際大きな冬芽が花を咲かせる芽でそのほかの小さいものは葉を展開する冬芽です。
なかなか不思議なものだと思いませんか?
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ところで、植物には花が先に咲く植物と葉が先に展開する植物があるのをご存じですか?春先の今ならではの楽しみ方でもあります。身近な植物が一体どちらなのか意識して観察してみるとより楽しく自然を満喫できます。
コブシは写真からもご覧の通り花が先に咲くタイプの植物ですね。今の季節ならサクラを見比べてみるのがおススメです。ソメイヨシノは花が先に展開しますが白花のオオシマザクラや濃い赤色のヤマザクラは花と葉を一緒に展開します。 あいかわ公園にもオオシマザクラとソメイヨシノがありますのでこれからの季節はサクラとモクレン科植物を見回るのがおススメです。

冬を越すオレンジ色の蝶 テングチョウ

日が出ている暖かい時には、とあるちょうちょが飛んでいます。
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成虫で冬を越すテングチョウではないかと思われます。落葉に似た色でひらひら舞うため、姿をとらえるのが難しいのですが近くで写真を撮ることに成功しました。
テングと名づけられた理由も納得の顔の形をしていますね。頭が少し突き出ている様が天狗の鼻のようです。ふれあい広場や、冒険の森入口などの日当たりのよい所で見つけることができます。
今日は生き物のつながりを感じて、あいかわ公園をより一層楽しむ方法をお伝えします。
蝶や生き物を見つけたら、その昆虫がすきな植物にも注目してみるのです。例えばテングチョウはなんの葉が好きだと思いますか?

例えば以前の記事のアゲハチョウはミカンの仲間が好きでしたね。つまりアゲハチョウがたくさんいるということはミカンの仲間がたくさん生えているという証拠でもあるのです。ここでテングチョウの好きな草の紹介です。
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彼らの幼虫はエノキの葉を好んで食べるのです。では公園にエノキの葉があるでしょうか?探してみると冒険の森付近やふれあい広場にあります。テングチョウがみられる付近と一致していますね!このように食べられるもの、見られた場所といった情報から虫たちの世界を覗き見ることができます。
そしてエノキの葉を調べたならエノキの葉で見られそうな昆虫なども調べてみましょう。
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以前登場したアカボシゴマダラはエノキに付くイモムシの代表です。エノキという木を知るということはエノキに来る虫が分かるということなのです。
今年虫取りの挑戦してみようと思っている皆様はぜひ、自然のつながりを意識して木から虫を探してみる。見つけた虫から木を探ってみると1歩踏み込んで自然を味わってみてください。

宮ヶ瀬エリアの代表的な生き物 ヤマビルに気をつけよう

暖かい日が続き始め、あいかわ公園の植物探しもにぎやかになってきているのですが、この季節になると1つ気になることが増え始めます。
足元がとても気になるのです。例年通りなら毎年3月中旬~下旬に姿を現すその生き物がついに現れました。
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宮ヶ瀬周辺エリアには数多く存在するヤマビルです。どうやら冬眠から目覚めたばかりのようでまだまだ夏場のころのアクティブさは見られません。
知らずのうちに足にくっつかれたりするととても驚くので、今日はヤマビルという生き物を紹介します。
ヤマビルは湿った落葉の下などに隠れて生き物が通るのを待っています。動物の歩くときに生まれる振動や、熱に加え、吐き出される二酸化炭素を感知して動物に近寄ります。
恐るべきはしゃくとりむしのようにくねくねしながら速いスピードでのぼってくることです。
ではどのようにして上るのでしょうか?
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後ろ側がぴたりと張り付いている様子が伝わるでしょうか? 吸盤のようになっており、ここでしっかりと張り付いて登ってくるのです。
長靴のようなゴム製品でもしっかりと登ってきます。ヤマビルの面白い所は全身がゴムのようにぶよぶよしており、踏まれたくらいでは死なないところです。
むしろ踏まれた衝撃を感知して靴に張り付き、登ってきます。写真では縮こまっていてまだかわいいものですが、少し息を吹きかけてみると...?

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伸びました! 屋外ではこのようにのびのびとした姿で靴を登ってきます! しかもとても速いのです。1mを1分で登ると言われていますが、その速度を目の前で見ると驚きます。
小さな見た目が伸びると5cm以上にまで伸びるので、初めて見た時のインパクトと不快感はとても大きなものになると思います。

ヤマビルがなぜ動物に張り付くかご存じでしょうか。 足元から忍び寄り、本人も気づけないまま血を吸ってしまうのです。幸運にも私はまだ被害にあったことはありませんが、意識していないと登られていることにも血を吸われていることにも気づけないようです。(実際登られていてもわからないです)血が止まらなくなる成分を出すため、要注意な生き物です。対策としては、濃いめ(塩分濃度20%以上)の食塩水や、ヤマビル忌避剤の使用をお勧めします。確実に対策するためには長ズボンを靴下の中に入れるなど、肌を見せないことが大切です。

少し厄介なヤマビルですが、これは裏を返せば動物が訪れる公園だからこそ見ることができる生き物とも言えます。あいかわ公園にはシカやイノシシと言った大型の哺乳類が数多く訪れているので、彼らに吸血するヤマビルもたくさん見られるのです。
また、かつては医療用としてヒルを使いうっ血した箇所の治療に使われていたようです。

見慣れない生き物で最初は怖いかもしれませんが、じっくりとあいかわ公園でヤマビルを観察してみるのも面白いかもしれません。

壁で虫取り アトジロエダシャク

暖かい陽気が続いて虫取りをしたくなってきた方もいるのではないでしょうか?そんな皆様におすすめの虫探しの方法が壁を探すことです。
あいかわ公園のパークセンターには虫たちにとっていい感じの壁があります。じっくり探してみましょう。
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今の季節にあいかわ公園の壁でよく見られるのは写真のアトジロエダシャクと呼ばれる蛾です。頭の周りに黒とも灰色ともいえる毛がはえているふさふさな可愛い蛾です。少し暖かくなった3月頃から見られる蛾なのですが、結構がっしりしているので皆様がお持ちの平べったい蛾のイメージとは違うかもしれません。
よく見かける蛾なので既に見つけたことはあるけど名前は知らなかったという方も多いかもしれませんね。
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このふさふさ感が伝わるでしょうか? こういう毛を持つ蛾は正面から顔をのぞいてみるとぬいぐるみのようにかわいいのです。触角がないので可愛さが伝わっていないかもしれませんね。
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大きな触角をもちますが、繊細さを感じさせるのはその触覚が櫛のように細かくなっているからです。作り物のように感じませんか?自然というのはすごいものです。
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次はこんな変な形の蛾を発見しました。一体どうなっているのでしょうか?  見つけた時は種類までは分かっていないのですが、ドクガ科の仲間だろうと推測は付いていました。ドクガ科はこのように足と頭が毛だらけで前足を前にべたっと出して休んでいることが多いです。ドクガ科と言われると毒がありそうという印象を受けるかもしれません。確かに毒を持つ者もいるので下手に手を出すのは危険ですがしっかりと調べれば大丈夫です。

調べた結果無毒の2種に絞り込めました。おそらくアカヒゲドクガではないかと判断し、じっくり観察してみることにしました。
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どうやら恥ずかしがりやでお休みの時は大切な触角と頭を隠してしまうようです。
予想よりも櫛型の触角が大きいですね。寒いのであまり活発ではないですが少し手にのせてみましょう。すると?

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私の手はかなり冷たいのですがそのせいか外の枝や壁と勘違いしたんでしょう。指で休み始めてしまいました。しかも驚いたことに指の上で腕立て伏せのような動作を繰り返し始めるのです。何事かと思いきや1度目で片方の触角をしまい2度目でもう片方の触角をしまう。3度目で頭をうずめて写真のような状態になっていました。動作がものすごくかわいいのです。
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長生きしてくれるなら飼育したいくらいかわいいです。アカヒゲドクガの2枚目の写真と比べると見た目がまるで別の生き物になっているのが分かると思います。ロボットみたいな変形ですごいですね!
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ちなみに顔はこんな感じでかわいいです。

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あとは今の時期に見かけることの多いフユシャクの仲間が見つかることが多いです。
ヒロバフユエダシャクでしょうか?こうやってみると壁の模様にそっくりですね。フユシャクの仲間ももう少し楽しむことができます。
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ウスチャジョウカイでしょうか。茶色の羽と赤い胸部分、それの境目にうっすらと映る逆三角形マークが特徴のようです。
ジョウカイボンという仲間が昆虫にはあるのですが、恐らくほとんどの人は聞いたこともないかと思います。私もジョウカイボンという仲間がいる程度しかしりません。花粉などが好きなようです。

色々と昆虫が見つかるあいかわ公園の壁で少し変わった虫の世界をのぞいてみてはいかがですか?
土日の当日にいくつか種類が見られそうでしたらあいかわ公園のイベント 自然観察ガイドでも紹介しようと思います。

植物を見分けてみよう

あいかわ公園には自然がたくさんあふれています。冒険の森や森のわたり橋は特に木々も多く、皆様の自然のイメージにもきっと合うことでしょう。
あいかわ公園に入って足元を見ればそこにはもうたくさんの自然が広がっています。
それが植物の形をバラの花が広がるように例えたロゼットです。バラ=ローズからの派生語です。
こんな形の植物を見たことはないでしょうか。
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冬には辺り一面にこのようなベターっと張り付いた植物がみられます。
なんとなく見ていてはすべて同じ植物に見えるかもしれません。しかし、よく見比べてみると植物ごとに形が異なりとても面白いのです。

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左からコウゾリナ タネツケバナ オランダミミナグサ
外で個別で見ると同じに見えるような植物たちでも並べて比較してみると全く形が違うように思えませんか?

科が同じ(家族のような)植物はとても似ているものが多いですが、科が違う(遠い親戚)植物は結構違っています。後者の植物は見分けやすいです。
先ほどの例では、左からキク科アブラナ科ナデシコ科です。バラバラですね。
次は、問題となる似ているものを比較してみましょう。同じナデシコ科の花では現在のあいかわ公園ではオランダミミナグサ(場所は南駐車場とパークセンターの間)とミドリハコベ(場所はふれあい広場の奥)を比べることができます。

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左がオランダミミナグサの花で右がミドリハコベの花です。かなり似ていますが比べてみると見分けられるのではないでしょうか。
1種類でもその科の花を知っているとお友達を見つけた時にあの花のお友達かな?と気づける確率は高くなります。以前もお伝えしましたがナデシコ科は5枚の花弁を持つものが多いです。
そうして1種類ずつ花たちを知っていくと、気が付けば身の回りにある花たちが分かる! という状況になっているかもしれませんね。

では最後にまとめとしてこの花は何の仲間でしょうか?
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花弁が5枚だからナデシコ科の仲間! と思われた方は植物を見分けるポイントが分かってきていますね!しかしここでは残念ながらはずれでした。
恐らく多くの方はこの花を見てナデシコ科以外のもので見覚えがあるのではないでしょうか? 先ほどお伝えしたように1種類のとある花を知っていれば答えることができたのです。その花はこれから自然を彩るサクラです。
すなわちこの花はサクラが所属するバラ科の仲間で、クサイチゴの花です。花びらの数で見分けられればいいのですが、ここでは雄しべの数を比べるのが分かりやすいですね。写真中央のたくさん出ている線(雄しべ)の数をバラ科ナデシコ科で比べてみてください。きっと違いが分かると思いますよ。