サクラの季節です。上を見ながら歩いている方も多いのではないでしょうか。ところがあいかわ公園の桜の木の足元を見てみると?
なぜか5枚しっかりとくっついている桜の花が落ちているではありませんか!花びらが1枚づつ落ちていくのが桜の散り時ですよね。
これはいったい何でしょう。
近づいてみました。見事に5枚の花がそろっていますね。まだ花粉の受け渡しもしていなさそうです。形もとても綺麗で、古くなったわけでもなさそうです。
裏を見てみるとようやく不自然な部分が見えてきました。
どうやら桜の花の根元がちぎられているようです。筒のような桜の花の根元にはいったい何が入っているのでしょうか。
切り口を見てみるとどうやら湿っているようです。
ここで答え合わせをしてみましょう。実は桜の木にはたくさんの鳥がやってきます。彼らはお腹を空かせており、桜の花にためられている蜜を舐めにサクラにやってきているのです。
種類としては、朝にぴーよぴーよと大声でなくヒヨドリや、目の周りが白いメジロ、それからスズメがよく来ています。
舌が長いヒヨドリは花が付いたまま蜜を舐められるのですが、舌の短いスズメたちは蜜を舐められません。そこで力業に出るのです。蜜の出る根元をちぎり、蜜を舐める。そのため、根元が切られた桜の花びらがたくさん地面に落ちていたんです。
皆様も鳥の気持ちになって桜の蜜を舐めてみてください。当たりはずれがありますが、結構甘いですよ。