春の大型昆虫!
まだ肌寒い季節ですが、一年の内この季節だけ現れる昆虫と言うのもいます。
桜の木などで見られるトビモンオオエダシャクという大型の蛾です。
この蛾の幼虫は7cm近くの非常に大きなシャクトリムシなのですが、恐らく皆様はそんなに大きなシャクトリムシは見かけたことがないでしょう。
それもそのはずで体が枝にそっくりなのです。幼虫の写真が無くて申し訳ないのですが、運よく見かけることでもない限り見つけるのは難しいです。興味の湧いた方は検索をしてみてください。
トビモンオオエダシャクですが、見た目の通り木の皮に色合いが似ています。
そのため木にくっついていると見つけにくかったりするのですが、今回はあいかわ公園の壁で見つけられました。蛾のホットスポットはやはり壁ですね。
シャクトリムシはシャクガの仲間なのですが、小型の蛾が多いです。
お馴染みのとてもかわいいシャクトリムシくん。大きさは2cm程です。
幼虫が7cmと大きいトビモンオオエダシャクは成虫もかなり大きい部類に入ります。
羽を開けば最大8cmになるものもいるそうです。今回見つけた個体は羽を開いていないので、4cm位でしょうか。触角を隠していてかわいいですね。
上から見てみるとかなり体が大きいことが分かると思います。頭の付近がぬいぐるみのようにふさふさなのは以前のアトジロエダシャクなどと同じようですね。
こちらがアトジロエダシャクです。壁で良く見つかります。
トビモンオオエダシャクはサイズが大きいのでわかりやすいですが、頭の色に白と黒の線が入ることが分かりやすいですね。
正面からはこのような感じです。
今の時期の蛾はまだ寒い時期なので動きも鈍く手のひらに乗せやすいです。
蛾を手にのせると聞くと嫌なのが毒ですよね。成虫で毒を持つものはわずかです。
この角ばった形で頭部にもじゃもじゃがある蛾はドクガの仲間なので、成虫でも注意が必要です。
逆にしっかりと虫の事を知ってあげれば触れ合うたびに興味と愛着がわいてくると思います。
触ってはいけないと思っていたものが実は触れると多くの方が驚いて平気で触れるものです。知っていればより自然が楽しめますね。