久しぶりにあいかわ公園の冒険の森横の沢付近を歩いていました。この辺の植物たちはもう見慣れた者たちが多いのですが、突然初めて見る顔に遭遇しました。それがこの子
とても面白い特徴ばかりなのです。まず葉の形ですが手のひらを広げたような形をしています。掌状複葉(しょうじょうふくよう)と呼び、まさに掌に見立てた形なのですがここでこの葉が付いている付け根の部分である柄(え)をたどってみてください。柄が同じ高さから4方向に伸びているのが分かるでしょうか?多くの葉は右左と順番に付くか、左右両方に葉をつけるのですが
この植物はこのメジャーな2タイプではないのです。
数枚の葉を同時に出すこの葉の付き方は、以前紹介したヒトリシズカと同じく輪生(りんせい)という付き方になります。珍しい付き方なので種類を特定することが簡単な種類ですね。さらに言えば花の形からも特定ができます。
厳密にいうとこれは蕾なのですがずいぶんと特徴的ですね。
このようなシャワーノズルのようなたくさんの花をつける(結構あいまいな表現ですが)形はウコギ科の植物に見られる形です。ウコギ科と言えば4月上旬に記事にしたタラノキのお友達ですね。
見つけた時にはわからなかったのですが、早速戻ってウコギ科 輪生 掌状複葉で検索していくと低木ではなく山野草のトチバニンジンであると分かりました。赤い実を6月頃に付ける花で、私も実物を見るのは初めてです。やはりこのような思わぬ出会いがあるので野山歩きはやめられませんね!。
また別の記事で植物の見分け方のようなものを取り扱ってみようと思いますので是非今回のように皆様も植物が持つ特徴の1つ1つから種類を特定してみてくださいね。
あいかわ公園 山野草図鑑
あいかわ公園山野草図鑑に黄色のお花が追加されました。