あいかわ公園で今の季節にひそかに楽しみにしているものがハクウンボクと呼ばれる植物です。
皆様もぜひ名前から植物の姿を想像してみてください。ハクウンの名はどんな様を表しているのでしょうか?
それがこちら
下から見上げてみると空を覆いつくす雲の如く咲き乱れていますね。花がかなり密に咲くことでまさに白雲のように見えるのです!
実物を見ると純白と言えるような真っ白さのお花に黄色の雄しべの色合いがとても綺麗です。そしてそれがいくつも連なっているため圧巻の様子です。
ハクウンボクの名前を付けた方はセンスがいいですね!
ハクウンボクは意外と身近にはないかもしれませんがこの木と同じ仲間のエゴノキは町中でも比較的見つけることができます。
ハクウンボク程連なりはしませんが、似た形の花を結構な数つけるので清楚な印象を受けます。
2種の花を見てください。よく見ると下向きにしか花が咲いていません。以前ベニバナアセビなどの記事で下向きの花は虫たちに花粉を運んでもらうという話をしました。彼らはつぼ型の花でしたが、今回は違います。エゴノキたちは下向きに花を咲かせることで花に止まれる脚力を持った昆虫に花粉を運んでもらうのです。クマバチなどは分かりやすいですね。
エゴノキ科の仲間には今の季節にはエゴツルクビオトシブミがやってきます。運よく写真が取れました。もしエゴノキの葉にくるくるした葉を見つけたらこの子の仕業ですのでそっとしておいてあげましょうね。
あいかわ公園 山野草図鑑
あいかわ公園山野草図鑑 白色の花にハリエンジュ、サルナシ 黄色の花にブタナを追加しました。
サルナシの花は見る機会が少ないと思います。