先日は互生(ごせい)、対生(たいせい)、輪生(りんせい)といった植物の葉の付き方を紹介しました。今日も身近で見かける葉の付き方を紹介していきます。
まずはこちら
こちらも4月の記事にたびたび現れている山菜の1つ、ヤブレガサです。この植物の葉に注目してみましょう。
葉と柄はどのようについていますか?
そもそも何枚の葉なのでしょうか?
これは1枚の葉のみをもちます。このような1枚の葉を持つは単葉(たんよう)と呼ばれます。単葉の植物は葉が一枚ですから分かりやすいですね。
ヤブレガサのようにびりびりに破けるような特徴があればなおさら分かりやすいです。
この開いた形に見覚えがありませんか?
手を開いた形にそっくりですね!(切れ込みは指より多いですが(笑))ですので掌状(しょうじょう)と呼びます。
葉の形、そして切れ込みの形、生える場所を考えると植物の種類の特定がとてもしやすくなりますよ。
単葉が1つの葉を持つように、必ず何枚かの葉をつける葉の形もあります。それがこのキイチゴの仲間であるクサイチゴです。
3枚つけた葉が3つ出ていますね。このように右左と頂点に1枚づつ葉をつける形は3出複葉(3しゅつふくよう)と呼ばれます。クサイチゴは大きさによって5枚になったりもするので難しい所です。
最後はこちら
ぱっと見は対生でしょうか。しかし葉の先(写真右側)に注目してみると先には頂点となる葉が付いていますね。
葉の付き方が鳥の羽の生え方に似ているのでこのような形は羽状複葉(うじょうふくよう)と呼ばれます。今の季節ではフジが同じタイプなので見やすいと思います。対生のように対になってずらっと並んだ葉が続き、最後の方には先ほどの3出複葉のように3枚の葉をつけるのです。(奇数羽状複葉の場合頂点があります)
昨日と今日の記事でおおよそ野外で見られる葉の形の種類を紹介しました。外で植物を見つけた際にはぜひとも葉の付き方について調べてみてくださいね。