あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

ふれあい広場周辺のつる植物 その2

先日に続きつる性の植物を紹介していきます。
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非常に小さい見た目を鳥のスズメに例えたスズメノエンドウです。今の季節には可愛い豆ができていますね。スズメノエンドウの豆は小さな枝豆のような見た目をしています。スズメノエンドウが生えている場所には一回り大きいカラスノエンドウが生えていることも多いです。実際に公園では近くに生えていますよ。
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こちらがカラスノエンドウの豆です。まるでスナップエンドウのような見た目ですね!実際にこの豆は食べることができ、かき揚げなどで豆の風味を味わうことができるそうですよ。私は実はまだ試したことがありません。鞘をよく見るとしっかりと豆が入っているのが分かりますね。スズメ、カラスともに普段皆様が歩いているような場所にも生えているので探してみてくださいね。


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食べられるつながりで紹介したい種類がこのアケビです。葉が3枚ならミツバアケビで5枚ならアケビです。一般的に三つ葉の方がおいしいとされています。
先日のヤブガラシもそうなのですがつるの先の芽を採取して食べることができます。どちらも灰汁が強いので十分に灰汁を抜いてあげる必要はあります。
特にアケビの新芽は木の芽と呼ばれ、山形では珍味として食べられているようです。量を集めるのが大変なので私もまだ食べたことがありません。いずれ食べてみたいですね。


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どこでも見つかってしまうのがこのヘクソカズラです。つる性植物にはよくカズラという名前が付けられます。蔓のことをそのように呼ぶのです。
葉だけ並べられると同じように見えるかもしれません。しかしヘクソカズラは非常にわかりやすい特徴を持っています。ヒントは葉の付き方なのですが皆様はお判りでしょうか?

よく見ると葉が1つの場所から左右両方に出ていますね!このような付き方を対生(たいせい)といいましたね。以前の記事で紹介しました。
ヘクソカズラは対生のため分かりやすいのです。さらに言えば葉っぱに不快なにおいがあります。名前の由来のへそのゴマのようなにおいがここにあります。面白い植物なのでぜひ探してみてくださいね。

実際に見分けてみると違いが分かりやすいのがつる植物なのですが、危ない植物もあります。明日はそのあたりの植物を紹介していこうと思います。

あいかわ公園 山野草図鑑
山野草図鑑 白色の花にハコネウツギ、ガマズミを追加しました。
また、図鑑にコラム「葉の形」を追加しました。公園で見られる植物を題材に身近で見られる基本的な植物の葉の形を紹介しています。植物観察にお役立てください。

あいかわ公園 ツツジの図鑑
ツツジ図鑑にカルミアのサラ、レッド、キャンディを追加しました。