タイトルに見慣れぬ名前がありますが、これこそが本日紹介するお花の名前「ジュウニヒトエ」です。平安時代の女性の正装とされています。実際には12枚も羽織ったわけではないそうですがなかなか面白いものだと思います。
そんな名前をつけられている花があるのです。名前負けしてしまっていないでしょうか?見てみましょう。
このジュウニヒトエはかなり立派です。ここまで多く分裂するのは初めて見ました。たいていはこの分かれている1つだけが見つかる印象です。
見える範囲では14に分かれているでしょうか。すごいです。枝分かれする様も確かに十二単の重ね着のように見えますが個人的には花が幾層にも重なる様を例えているのだと思います。
下から上へどんどん重なり合うように花が咲いています。まるで層になっているように見えてきませんか?
このタイプのシソ科ではピンクや紫色のものがよく見つかります。
以前にも紹介しましたがこの舌のような形と花の上側に付くアンテナのような形はシソ科の特徴です。
同じシソ科のキランソウの花ですが色以外はそっくりですね。
大きく異なるのは真っ白な色です。神奈川周辺で春先のシソ科では2種類が見られると思います。つまり白を見つけた時点で種類が分かったようなものです。あとは花付きに注目しましょう。たくさんついていればジュウニヒトエです。なければツクバキンモンソウですがこちらも日本の花という感じで素敵ですよ。
立ち上がる立ち上がらない、赤みが弱い赤みが強い、花は小さい花は大きいなどそれぞれ違いますね。
それぞれ山側でないと見つけられない植物ではありますがジュウニヒトエはその名に負けないくらいの咲き誇りっぷりで見事です。運よく見つけた時にはじっくり見てみてくださいね。