あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

白いキランソウ? 塔のように豪華なシソ科の花ジュウニヒトエ

あいかわ公園の花は色々な場所で見られます。中には一般の方が入れないようなエリアでしか見つかっていない植物もあります。
その1種が今回紹介するジュウニヒトエと言う植物ですね。
これまでは道外れの場所にしか見つけていなかったのですが、登山道の入口で発見することができました。灯台下暗しとはまさにこのことですね。
平安時代からの美しい着物の重ねに付けられる十二単の名を持つ植物はいったいどんな姿なのでしょうか?
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見てくださいこの大ボリューム!
まるで揚げ物に付いた衣かと言いたくなるような雰囲気です。先日紹介したウワミズザクラにも通ずる姿がありますよね。この植物は地面から生えているのですが、地面に突然こんな白い塊が現れるので遠目から見ると最初は「アレはいったいなんだ?」と思うこと間違いなしです。
詳しくみてみましょう。
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花を拡大してみました。日ごろこちらのブログを読んでいただいている方には馴染みのある形ですよね。 この花の形が何科の植物だったか覚えていますか? 実はこの形だけで簡単に分かってしまうんです。丁度近くの草地に面白い植物が生えていたので見てみましょう。
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色や花付きはだいぶ違いますが、花の形だけ見てしまうと同じ姿をしていることが分かりますね。この姿のお花を見つけたらシソの仲間だと思ってください。スーパーで並ぶ大葉の仲間です。
こちらはキランソウの中でもちょっと珍しいモモイロキランソウですね。
ジュウニヒトエに戻ります。
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実際の着物のジュウニヒトエは十二と付くので12枚着ているように思われますが、その数は12ではなく数字にぶれがあるようです。
それをもとに考えてみると植物のジュウニヒトエはいったい何層になっているのでしょうか。
だいたい十層ぐらいですかね?
十層もある花なんてなかなかありませんから、このお花がとても印象に残るのも当然ですね。
花の時期も意外と短い植物なので、興味のある方は探してみてください。
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