あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中

いつもこちらを見ているカマキリの目はなぜ? 昆虫が持つ複眼と単眼の不思議

カマキリがいつもこちらを見ている!

あいかわ公園ではカマキリが結構見つかります。中でも一番見られるのがハラビロカマキリです。
カマキリといえばいつもこちらをじろじろと見ていて不思議ですよね。せっかくですから彼らの目を見てみましょう。

早速木造人工物の上で発見です。体が短く横に幅のあるカマキリであれば、恐らくハラビロカマキリですね。カマキリの中でも分かりやすい種類で、樹上性(じゅじょうせい)のカマキリです。この性質のため高い場所によくいます。
ではじっくりと見てみましょう。

ハラビロカマキリの目


カマキリの頭部は非常に印象に残ります。

と言うのも目が常に自分の方を見ているように感じるからですね。

昆虫の目は人間の目と違いたくさんの目が集まって1つの目のように見えています(複眼(ふくがん))。複眼は種類によっては数万もの目の集合体です。

そしてカマキリの場合では筒状のような姿をしています。


想像してみましょう。

化学でおなじみの試験管があります。

この試験管は底が黒く、またあらゆる方向を向いて密集しています。 

この状態で試験管の塊を見るとどこかしらの試験管の底にある黒色が見えますね。
これがカマキリの目がいつもこちらを見ている理由です。 

黒目がこちらを見ているのではなく、我々がカマキリの複眼の底を見ているのです。
この写真でこちらを見ているカマキリ。反対側に人が立ち、目を見ると、その人も黒目を見ることができます。面白いですよね。

目に見えるものが目ではない! 虫が持つ単眼!

そして意外と知られていませんがこちらの写真にはもう一つの目もあります。

同じ写真ですが今度は額に注目してみましょう。

触覚の付け根辺りに3つの丸い点があります。

こちらが単眼(たんがん)ですね。
昆虫は複眼で生き物の動きを判断して、単眼で光を感知しています。カマキリだけではなくいろいろな虫に単眼があるんですよ。

例えばこちらはニイニイゼミというセミです。セミの仲間も左右に複眼、そして写真中央部に単眼が3つありますね。

こちらは子供にも大人気のショウリョウバッタ。セミたちとはちょっとつき方が違いますが、大きな丸い複眼とその上に小さな単眼がついています。宝石のようで美しいものですね。虫たちの中には単眼と複眼を持つものと複眼を持つ者がいますので、注意して眺めてみると面白いですよ。

眼じゃないけど目を引く鎌


最後にカマキリ最大の武器である前足を見てみましょう。

武器が鋭くても目が見えなければ獲物は捕らえられません。 カマキリは花や樹液といった虫がやってくるポイントで待ち構え、素早い動きでやってきた虫を複眼でバッチリ捉えて捕獲するのです。 外でカマキリを見つけるとき、我々は既に発見されていることが多いですよ。なぜならば探すために動き回っているからです。