あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。隔日朝8時に更新中

秋の昆虫 カマキリの眼はいくつ?

秋に思い浮かぶ虫と言えば皆様は何でしょうか?バッタ、トンボ、蝶色々あるかと思います。私の場合はカマキリがぱっと思い浮かびますね!
あいかわ公園ではカマキリが結構見つかるのですが、中でも一番見られるのがハラビロカマキリです。
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体が短く横に幅のあるカマキリを見つけたらそれは恐らくハラビロカマキリですね。カマキリの中でも分かりやすい種類で、そこかしこで見られますよ。
ではじっくりと見てみましょう。
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カマキリの頭部は非常に印象に残ります。と言うのも目が常に自分の方を見ているように感じるからですね。昆虫は以前もお伝えしたようにたくさんの目が集まって1つの目のように見えています(複眼(ふくがん))。この黒眼の部分はカマキリの複眼(ふくがん)であり、複眼と言うのは筒状のような姿をしています。
ですのでこの目をどこから見ても多数ある複眼の内どこかしらの筒の奥の黒い部分が見えるのでカマキリは常にこちらを見ているように見えるのですね。
カマキリを二人で同時に見てみれば二人とも黒目を見つけられるはずです。なぜなら黒目は複眼の数だけあるのですからね。

そして意外と知られていませんがこちらの写真にはもう一つの目もあります。
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同じ写真ですが今度は三角形の額に注目してみましょう。触覚の付け根辺りに3つの丸い点があります。こちらが単眼(たんがん)ですね。目を複数持つのは非常に不思議ですが、カマキリの場合この単眼で光の強さを感知しています。感知する光が弱ければ夜、逆なら昼と考えて活動量を決めているのですね。
そのおかげか懐中電灯などの明かりにはなかなかに敏感で、よく反応します。光を照らしてみるとこちらを向いて不思議そうになぜこんな明るいんだ?という吹き出しが見えそうなリアクションをするところを度々見てきました。

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最後にカマキリ最大の武器である前足を見てみましょう。見ての通りノコギリ状で獲物を挟み、逃がさない形をしています。この力はなかなかのもので、人も指を挟まれると痛いです。動く範囲も広く、軽く背中側を持つだけでは引っかかれてしまいます。
カマキリは待ちの狩りをするのでひたすらじっと待ちます。なので樹液の前で、花の前でと言った他の虫がやってくるポイントを探してあげると見つけやすいと思いますよ。