あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

緑のカマキリと茶色のカマキリ カマキリの色合いの違いは種類で違う!

今の季節は様々な場所でカマキリに遭遇します。中でも一番よく見かけるのがハラビロカマキリです。木の上などを好むカマキリで、そういった環境が多いあいかわ公園でよく見かけるのも納得の種類ですね。
所でみなさまはカマキリの体の色を気にしたことがありますか?多くは緑色と茶色のどちらかなのですが、実は種によって色の出やすさが違います。このハラビロカマキリと言う種類は緑色が圧倒的に多い種類なのですが今回は郷土資料館の方が茶色を発見し、届けてくださいました。
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何と言いますか、見た目はハラビロカマキリなのに色が違うだけでハラビロカマキリっぽさが全然ありません。茶色の体になると目の部分も変わってくるのですね。ピンク色っぽい色合いになっています。今年は私もハラビロカマキリは二桁見ていますが、茶色は初めて見ました。なかなかに珍しいと思われます。茶色のカマキリと言えばコカマキリがいますね。あいかわ公園には数が少ないようで1匹しか見ていません。
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体に入るぽつぽつがまるで木の皮の模様のように見えます。木の上を好む種類ですから、枝に擬態するナナフシのようにうまく自然の景色に溶け込めるのでしょう。緑でも茶色でもどのみち見つけにくいことには変わりありませんね。
日々の生活でカマキリを見かけないという方も多いかと思います。すると、ハラビロカマキリって腹がどれくらい広いのだろうと疑問に思われた方もいるのではないでしょうか?ちょうどカマキリがいたので見比べてみることにしましょう。

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体の長さからして全然違います。ハラビロカマキリは体も短く腹が太いので小太りのような印象で、普通のカマキリは細長く腹も細いので背丈の高いスマートな印象ですね。どの部分に魅力を持つかによって見た目の評価はかわると思います。ハラビロカマキリはその見た目に反してかなり素早いです。全力で逃げているときは一瞬で木の上までササっと上がってしまい、驚くこと間違いなしですね。
探してみると意外と見つかるカマキリは。秋の代名詞的な存在でもあるので是非皆様も探してみてくださいね。