パークセンターで虫の世話をしていると天井の方からババババっとなにやら羽がぶつかるような音が聞こえてきました。何事かと思いきや割と大きめのトンボの仲間が窓ガラスに体当たりしているのです。なかなか脱出できなさそうな雰囲気だったので先日のタマムシを捕まえる網を改良したものを使って捕まえることにしました。失敗を活かし、網の部分を大きくしたのです!
この圧倒的な長さと大きな網があれば怖いものなしです。まずはさくっとトンボを捕まえてあげましょう。
数分で見事に捕獲しました。この網はやはり慣れないと使うのが難しいですね。
そしてトンボの姿を見てみると?
やはりなかなかの大型トンボでした。この黒と黄色の模様を見ると反射的にオニヤンマと思いがちですが、オニヤンマは10cm近くあり、間近で見ると恐怖を感じるぐらい大きいです。この子は恐らくコシボソヤンマかと思われます。名前の由来となっているコシボソの通り腰?の部分が非常に細長いのです。
トンボのお腹の部分をよく見てみると付け根の所が細くなっていますね。それに加えて体全体の色が茶褐色な点もコシボソヤンマのポイントです。
気になるのはなぜコシボソヤンマがパークセンターの中に入ってくるのかと言う点ですね。今年だけで2回も入ってきています。
せっかくなのでこのトンボのポイントをしっかり確認しておきましょう。
上から見ると体の色がかなり茶色っぽいのが伝わりやすいかと思います。
あいかわ公園の場所は彼らが好むような上流部の水が流れている環境もあるため、少し遠出をした時に迷ってしまったのかもしれませんね。
ヤンマの仲間は体が黒色の物が多いので色の雰囲気を覚えておけば分かりやすくなりますよ。オニヤンマなどは目が綺麗なエメラルドグリーンをしているのでそういったポイントも見ておくと分かりやすいですね。
トンボの仲間は写真中央の羽の付け根部分(胸部)の模様が種の判別ポイントとなることも多いです。私はさっぱりなのですが種類ごとに模様が決まっているのは面白いですね。あいかわ公園のトンボも色々な種類が出てきているのでこれからトンボの見分けにも挑戦していってみようかと思います。環境ごとに見られる種類が異なるのでなかなかに面白いですよ。