クヌギやコナラの木が茶色く変色し問題となっています。
あいかわ公園には南山と言う大きな山があり、自然観察林として山の中を歩くことができます。
夏の南山に向かう途中に山を眺めるとなにやら異変を感じます。
真夏に紅葉なんて珍しいなと思った方もいるのではないかと思います。
これは昨今神奈川で話題となるナラ枯れと言う現象です。
主にクヌギやコナラの木に入り込むキクイムシと言う虫が引き起こします。
今年はついにあいかわ公園のエリアまで来てしまったようです。
ふれあい広場の木にもナラ枯れが引き起こされてしまいました。
真夏だというのに葉がどんどん散っています。
一体何が起こっているのでしょうか?
木をよく見てみましょう。ここは観察するのにうってつけです。
このナラ枯れの木の分かりやすい特徴は、木からあふれ出る小麦粉のような粉です。
木の中に大量に入ったキクイムシが木を掘って出すものです。ひどい木では雪が積もったかのようにこの粉が積もっています。
先ほどの写真では木に特殊なテープが巻かれていました。
これは既に木に入ったキクイムシが別の木に飛び立たないように対策したもので、よく見ると内側にはキクイムシが付いています。
昨年は緑だった木も木にキクイムシが侵入して2週間ほどでこの様子です。
こうして内部で繁殖して翌年に大量に木から出てまた別の木を探し始めます。 樹木からすると恐ろしい相手ですね。
とはいえポジティブに考えるならばナラ枯れはかなりの樹液を出すので夏の昆虫達が見られやすくなるというメリットもあります。
キクイムシの入った後は2mm位なので分かりにくく、一見樹液が出ていないように見えます。
このため、多くに人に樹液の出ていない木と思われて昼間でも昆虫が見られる可能性が高いんですよね。
カナブンやクワガタ、たまにオオムラサキも飛んできているようですよ。
ナラ枯れを引き起こすキクイムシ。自然のつながりを知るにはとてもいいものだと思います。
記事で説明したようにナラ枯れは樹液を探すいい機会でもあります↓
aikawa-park.hatenablog.com
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