模様が面白いカメムシ
カメムシの仲間は臭いにおいを放出するため、嫌われがちな昆虫です。
実は彼らの仲間は昆虫の世界にはたくさんおり、アメンボやセミなどもカメムシの仲間なんです。
この時期にカメムシたちは冬を越す準備をしています。のんびり観察するチャンスです。
ハート模様が可愛いエサキモンキツノカメムシ
エサキモンキツノカメムシは種類の特定が簡単なカメムシの仲間と言えます。
というのも背中にハートマークを持つというユニークな特徴があるんですね。
思ったよりもかわいい模様で驚いた方も多いのではないでしょうか?
背中は茶色っぽい色をしており、ツノカメムシの名の通り肩の所に角が生えていますね。
全身はこちら。
大きさは1cm程度と小柄です。
茶色い盾のような背中が目立つので、大きさの割に目につく機会が多い昆虫です。木の幹や手すりなど、自然物人工物問わず止まっていますね。今回は広場のエノキで発見しました。
成虫で越冬するため、ほぼ一年中見られる可能性があります。
肩の角です。角ばっている理由はよくわかりません。 このカメムシはハート模様はもちろんですが配色もとても美しいですよね。茶色と黒で今の季節にいい色合いです。 足などは黄色いんですよ。
カメムシの越冬
テントウムシやクモなどの色々な生き物が成虫で冬を越します。
凹凸がやや見にくいかもしれませんが、こうした木の窪みに張り付くようにして過ごしたり、木の枝分かれの付け根に潜んだりします。
意外と見つかることが多いのは落葉の裏ですね。
冬場の寒さ以外にも乾燥が厳しい敵なのです。
しかし落ち葉が堆積している場所の地面の下には雨水が蒸発しておらず、土に湿り気が残っているのです。
腐葉土を掘り返したことのある方はイメージしやすいかもしれませんね。
なのでしっかりと落葉がある所を掘り返してみるのが冬の虫取りでは意外と楽しかったりします。
例えば鮮やかなワカバグモ。
こちらは自然の多い場所だとよく現れる印象があります。めくって裏にいるとびっくりしますが越冬中はほとんど動かないのでゆっくり見ることができます。
テントウムシやツマグロオオヨコバイ(通称バナナムシ)などなど色々な発見ができますよ。
隠れた虫探しはなかなか面白いのでぜひ挑戦してみてくださいね。