街中でも見られる鳥
園内では珍しい鳥から街中にいるものまで様々な鳥を見ることができます。
恐らくもっともふつうにみられる種類は白と黒が特徴的なハクセキレイと言う可愛らしい鳥です。
こちらがハクセキレイです。
セキレイの仲間には黄色いキセキレイや頭から尾にかけてより黒が強いセグロセキレイなどがいますが、最も普通にみられるのがハクセキレイですね。
飛ぶよりも地面をちょこちょこ走り回って小さな昆虫を探しています。
ひたすら地面をつついているようです。
街中であれば1m程度に近づいても逃げない個体がいますが、ここは山の近くの公園です。7m程の距離でも逃げられてしまいますね。
しかし飛び去るのは距離を取るためなのでまた少しずつじわじわと距離を詰めることで安定して観察することができます。
歩きながら虫を探す習性から芝生でよく見ることができますね。
ハクセキレイを含めたセキレイの仲間はお尻の部分に生える尾羽が特徴的です。
遠目からでも一目で分かる特徴的なシルエットをしていますね。 止まっているとこの部分をフリフリするのが非常に可愛いですよ。
鳥をよく観察しているとずいぶんと周囲を警戒している様子が見られます。
彼らの天敵はより大型の猛禽類(もうきんるい)でハヤブサなどの大型のタカの仲間たちです。
自然界ではいつ天敵に襲われるかが分からないので食事中でも移動中でも常に周囲を警戒しています。 これは実際に鳥を眺めてみないと分からないことですね。
小型の鳥たちはイモムシなどをよく食べます。
ハクセキレイには大きそうですが、この寒い中でリンゴドクガと思われる幼虫を発見しました。
幼虫は貴重な餌となり、幼虫の中の一部は捕食を避けるために毒を持ちます。面白い関係ですね。
蛾や蝶の仲間たちはそれを分かっているのでたくさんの卵を産み、生き残れる可能性をあげます。
これは逆に言うとハクセキレイなどの小型の鳥の数が減ると彼らが食べていた幼虫などの虫の個体数が増えるということです。
それだけではなくハクセキレイなどの小型の鳥を食べていた肉食性のヘビやタカの仲間なども減ってしまうことに繋がります。
ハクセキレイなどの身近な鳥はいつも身近にいる当たり前の鳥だと思われていますが生き物のつながりの中では非常に重要な種類であることが分かりますね。
色々な生き物がこのようにして繋がっているので少し想像しながら自然観察をしてみてください。
しかし鳥の撮影は難しいですね。色々な種類を撮影して腕を鍛えていきたいところです。