寒い時期には花も全然咲かない!
木の葉は落ち、春を待つ準備期間と言える冬の自然においてはどんな花でも咲いてくれるだけで嬉しいものです。
そんな植物たちの健気なお花探しもこの季節ならではの楽しみと言えます。足元のお花に目を向けてみませんか?
冒頭の話とは打って変わりますが、こちらのオオイヌノフグリはライバルの少ない時期に花を咲かせる戦略を持ちます。
真冬でも咲くのですが2月3月4月頃が彼らのピークですね。 そこら中に生えていますが青と白の花で美しく、なにより太陽に照らされると宝石のように輝いて見えます。
撮影の距離や角度が変わるだけで色が濃くなったり明るくなったりする賑やかな花です。綺麗ですがたったの1日で花が落ちてしまいます。
少し触るだけでポロリと抜け落ちてしまいますので注意しながら観察しましょう。
日当たりのいい地面で顔をのぞかせているのはキランソウです。
これもその辺に生えている植物ですね。
落葉と並ぶほど地面にべったり生えているので最初は見つけるのが難しいかもしれません。しかし日当たりのいい場所に沿って顔を地面に近づけてみれば見つけられますよ。
キランソウは大きな花を口のように広げて虫が来るのを待っています。
とはいえ虫を食べるわけではなく、眼のように見える黄色い花粉を虫につけたいんですね。
口の奥に蜜があり、狭い口を通ろうとすると必然的に黄色い花粉に触れざるを得ないという戦略です。
見ての通り地面の一部と言っても過言ではないほど見つけにくい花です。
しかし花弁の一部は紫外線を反射するため、花粉を運んでほしい虫たちにはキランソウの場所は丸わかりになっています。
花弁の中に模様があるような花(ツツジなど)はこういった戦略で虫たちに蜜のありかを教えています。
もうすぐ梅やミツマタ、マンサクなども咲き始めます。見ごろになれば記事にして紹介しますね。
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あいかわ公園 昆虫図鑑