あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

あいかわ公園のスギ花粉

いよいよスギ花粉の本格シーズン

あいかわ公園の周辺を見渡すと、こんな時期にもかかわらず茶色く紅葉したようなものが目立ちます。
公園周辺にはスギヒノキが多く、花粉症の人にはややつらい環境と言えるかもしれません。
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園内にもスギ林があります。先日のムササビの紹介でも出てきましたが、森のわたり橋のエリアなどはほとんどがスギで構成されています。
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移動中の日当たりがいい場所では既に葉先がかなり茶色くなっており、既に飛び始めているものと思われますね。

花粉は非常に厄介で特にあいかわ公園の場合花粉の量がとても多いらしく、花粉症でない私も目にゴワゴワ感を覚えたりするほどです。
花粉症の方は2月3月には十分注意しましょう。

しかし写真の対象としてはなかなか面白い植物です。
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針葉樹(しんようじゅ)は広場などに生えているコナラなどの広葉樹(こうようじゅ)と異なり葉が細く光沢があります。
ですから葉がキラキラしてとても綺麗なんですよね。
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またこの時期であれば花粉による色の加減具合が面白いです。 植物らしく太陽の光の影響を受けるようで、日陰と日向ではかなり成長速度に差が見られますね。
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またいわゆる松ぼっくりも面白い形をしています。 この時期でも足元を探すと見つかりますがこの黒いイガイガの物体がスギぼっくりです。松ぼっくりと同じく隙間に種が入っており、風によって散布されていきます。

飛んでいる花粉を受け取ったスギの雌花は秋にかけて種子を作り、その後散布します。 公園のように高密度でスギが生息している場所では秋にスギの種が雨のように降る音が聞こえます。

スギ花粉はあまりにも人への影響が大きいので非常に嫌われていますが、数が多すぎるだけで本来は多くの植物が同じように花粉を飛ばしています。 せっかくですから花粉を利用して植物の生活を知ってみるのも面白いかもしれませんね。