あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。隔日朝8時に更新中

チガヤの花は真っ白な動物のしっぽみたい

4月5月の名物と言えば真っ白なチガヤが辺りを覆いつくしている光景でしょう。名前では馴染みがないかもしれませんが、今の時期に河川敷や道路沿い、または法面などの様々な所で見られる美しい植物です。
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ねこじゃらしをよりぼさぼさにしたような見た目で、写真のようにまとまって生えていることが多いです。場所によっては数十mの範囲でチガヤが覆い茂っており、風に揺れるチガヤを眺めているととても癒されるんですよね。
写真のチガヤですがこれで花が咲いています。彼らはお米と同じイネの仲間なのですが、その仲間がどんな花を咲かせるか見たことがありますか?
なかなかにユニークな花を咲かせるのです。拡大してみてみましょう。
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これがチガヤのですね。イネ科は小さな花がいくつもくっついて大きな穂を作っています。写真を見ると紐の付いた小判のようなものが飛び出していますね。この部分が花粉を飛ばすところです。イネ科の花粉症と言うのがありますよね。1つの花からこれだけたくさんのおしべが出ているわけですから、イネ科全体の花粉量と言うのはなかなかの量になるのではないかと思われますね。
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ここまで拡大してみるともはや動物の毛ですね。触れてみるととても触り心地もいいです。身近な所で見かけたならばぜひ触れてみてください。
今日はチガヤと言うイネの仲間を見ました。しかし、自然の中にいて多数ある植物の中からイネ科をピンポイントで見分けるというのはなかなかに難しいものです。そこで葉にも注目してみましょう。ススキを見たことのある方はそれを思い出してみてください。
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この仲間の葉はどれも笹のように細長く尖るという特徴が見られます。葉がざらついていたりもするのですが、とても分かりやすいポイントは葉に走る脈が直線であるというポイントです。
葉には人間の血管のように隅々まで脈という線が走っています。多くの場合網のように脈が入ります。
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これを見ると脈が一方行ではなく複雑に走っているのが分かりますね。
イネや一部の仲間ではこれが一方行に並行して走るのです。
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これを並行脈(へいこうみゃく)と呼びます。一方で網状に入るものは網状脈(もうじょうみゃく)と呼ぶのです。植物を見分ける時の1つの参考になるのでぜひ旬のチガヤを見ながら花や葉をじっくり観察してみてください。

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