園内では不思議な花が咲いています。黄色い絵の具がだらりと垂れているような不気味な花が咲いているのです。
驚くべきことにこれが花なのです。花びららしいものもなく、知らなければこれが花だとは思えませんよね。しかし見慣れていない花なのも当然なのです。このシュロと言う植物はヤシの仲間なので日本では園芸用などで植えられていない限り見る機会がないお花なんですね。ココナッツに代表されるように熱帯地域を代表する植物です。
シュロの花は生え方も面白いですよ。サクラなどをイメージしてみてください。幹があり枝に分かれてその先に花をつけますよね。シュロはどのように花をつけると思いますか? この木も枝を伸ばして花をつけるのでしょうか?
見ての通り幹からニョキニョキ生えています。この様子を見て花だとピンと来る人の方が少なさそうですよね。ところでもしかするとシュロの花の写真を見て「私が知っているシュロの花と違う」と思われた方もいるかもしれません。この花は♂と♀が別々なんですね。これは雄花なので花粉を飛ばす役割がある花なのです。
遠目で見ると黄色く塗りつぶされたような雰囲気でしたがここまで近づいてみると花であると分かりますね。小さな粒粒に混じって花粉を飛ばす葯(やく)がみえますね。白い粒粒すべてが花粉を飛ばすのです。これを棒でたたいてみると目で見えるくらいの花粉が飛びましたよ!
とても目立つシュロの花を紹介してきました。花はもちろん葉も写真のように細長く大きい掌のような姿なので探してみてください。
意外と街中にもある植物ですよ。
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マメ科の花に共通する形を紹介しています。旗のような形をした面白い花です。