あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中

ドクガと付くが毒はない? 黄色と黒の毛虫キアシドクガ

黄色と黒、明らかに毒のある毛虫を発見!?

4月下旬となると毎年あの幼虫がたくさん発生する時期です。

黒色の体に細長い毛を持ち、縦ラインに黄色とも金色ともいえるような模様を持つ幼虫、キアシドクガです!

キアシドクガの姿と特徴について


この写真を見て多くの方が「こいつか!」と思っているのではないかと思います。

今の時期には大発生することがあり、手すりやフェンス、様々な所で見つかるこの時期の代表的な毛虫だと思います。


いかにも毒のありそうな見た目と名前に付くドクガと言う名前から、多くの方が毒を持つ毛虫だと思っている種類です。

横からではピンとこない方のために正面からも写真を用意しました。背中に入る黄色い斑点に注目してくださいね。

どうでしょうか?毒持ってそうですよね(笑)

キアシドクガの毒と移動の特徴


この見た目ながらキアシドクガには毒がないのには驚きますよね。
ですがこういった姿をした仲間に毒持ちがいることは確かなことです。

なので背中の模様などではっきりと種類が特定できない場合には触れることはやめておきましょう。

しかし、中にはこんな経験をした方もいるのではないでしょうか? 

「毛虫が空中からぶら下がってきて、気が付いたら服に乗ってしまっていた」と。身近な恐怖体験の1つですよね。

多くの方が毛虫を恐れる要因の1つがこれではないかと私は思います。事実このキアシドクガも非常によく宙に浮いています!(笑)

空中に浮く技 ぶら下がりを披露


少し分かりずらいかもしれませんがこれは上の方から垂れ下がって風にあおられているキアシドクガの幼虫ですね。

こういった狭い範囲であればいいのですが、木の上からレスキューミッションの如く降りてきている幼虫は、風にあおられると本当に飛びます。

集団で発生する彼らは餌となる葉を消費するペースが速いので、枝と枝の移動をロープで降りる様に移動するのです。

この仲間の大発生地に興味で行ったことがあるのですが、一歩歩くごとに周囲を見渡さねばならず、その上どこから彼らがやってくるのかもわからない環境となっていました。通学路なのもあって悲鳴が上がっていましたね。

しかし今回この記事を読んでくださった方であればこの毛虫には毒がないことが分かっていただけたと思いますので、万が一くっつかれたとしても安心して取る事ができますね! とはいえ実際に付いた場合には枝や葉を使って落としましょう。

確信を持てたのでやることは1つ


奇妙な毛虫を発見し、種類の特定が確実に済んだならすることは1つですね。


好奇心への挑戦です。特徴から得た情報が正しければ刺されることはありませんからね。
*下手に触ることはやめましょう。
しかしキアシドクガには本当に毒はないのでくっついた時は落ち着いて黒色と金色の毛虫でないか確認してみてください。

触れてみるとなかなかかわいいものですよ。

大量発生するためとても嫌われがちな幼虫ですが、鳥たちにはいいご飯となる生き物です。殺虫剤などを利用して気持ち悪い生き物を駆除するのは簡単ですが、鳥や同じ幼虫たちにも多大な影響を与えてしまいます。あいかわ公園では数年間は大量発生すると予想されますが、害のない生き物なので駆除はしません。

彼らの食草のミズキへの負担は非常に大きくなってしまいますけどね。

しかし枯れることも生態系の中では必然の要素です。 

ミズキが枯れることで園内にいる希少なフタコブルリハナカミキリが繁殖できるいい枯れ木にもなるんです。
自然が生み出した芸術のような繋がりは見事なものです。キアシドクガから連想できる様々な自然のつながりを想像できれば、この生き物の大切さも理解できますね。

皆様には気持ち悪い生き物が持っている自然の役割、繋がりと言う点にも注目してもらえたら嬉しいものです。するとキアシドクガが撫でられるくらい可愛く見えてくると思いますよ(笑)

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