いかにも毒を持ちそうな毛虫を発見
これまでにも毛虫は何匹か登場していますが、今日は個性の強い毛虫の紹介です。
石小屋ダムの方面にたくさん生えている植物をよく見ていると、色々な所に毛虫がくっついています。
6~7cm位はあるでしょうか。
この時期の幼虫として見てもなかなか大きい幼虫です。
緑と黒の面白いカラーリングが特徴的です。
さらに見るべきは頭(写真下)の部分を持ちあげている所でしょうか。これがこのフクラスズメの面白い特徴でもあります。
いったい顔を持ち上げて何をするのでしょうか?少しつついてみましょう。一応ある理由から棒で触れたほうがいいと思います。
フクラスズメが持つ凄い技
つついてみると頭をのけぞらせます。
写真で写せないのが残念なのですが、ものすごい勢いで頭を振り始めて相手を威嚇し追い払おうとするのです。 鉛筆をものすごい勢いで振ったかのような振動が葉に伝わり、葉が不自然に揺れるほどです。
興味の湧いた方はフクラスズメで検索をしてみると素敵な光景に出会えると思います。非常にユニークな技です。
このモーションにすぐ入るために少し頭を浮かせているんでしょうね。おかげで何匹か並んでいるとシュールな光景が見られます。
こうすることで相手を驚かせたり、振り払ったりするのでしょう。面白いですね。
ちなみにこの時、内容物を周囲に撒き散らします。指が緑になるため注意が必要です。
いわゆるしゃくとりむしのように体をくの字状に曲げるイモムシは数多くみられますが横向きに体をくねらせるイモムシは珍しいような気がします。
実は以前から見たいと思っていた幼虫だったので、アクロバティックな姿を見られてラッキーでした。
フクラスズメと食草
フクラスズメはイラクサ科という植物を主に食べます。身近なものではカラムシと言う植物が見つかりやすいです。
このような見た目で、左右両方から葉を出す対生(たいせい)の葉の付き方です。
日当たりがいい所ならばよく見つかります。葉がギュッと詰まったような見た目をしていますのでそこにも注目ですね。
この植物は非常にふさふさしています。
繊維が非常にしっかりしているため昔はこの繊維を和紙作りや布などに活用したそうですよ。
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また、カラムシでは人気の青いカミキリムシも取ることができます。探してみてはいかがですか?
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