あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

あいかわ公園の自然情報 11/8

最新自然情報


カラスウリが実を付けていましたこの時期には赤い実に変化しているものが多いのですが、これはまだまだ緑色ですね。
ウリの仲間なので見た目はスイカなどにそっくりです。生の実には有毒成分が含まれており、そのまま食べることはできません。赤い実は食べられていることがありますが、まずいらしく食べかけの場合がほとんどですね。

季節的にも昆虫はカメムシばかりです。ツヤアオカメムシは緑色の艶がある美しいカメムシで、食草にスギやヒノキを利用しています。
それゆえ発生数の多いカメムシです。公園内ではすでに越冬準備をしているのか、隠れられそうな場所に複数匹潜んでいます。写真のものは死んでいました。


道端に生える美味しそうな植物、ヨウシュヤマゴボウです。茎までワイン色で紅葉のように美しいですね。
こちらはぶどう状の実を付けることから誤食事故がある植物です。
見た目が良いからと言って口にしてはいけませんよ。一方でシカやカメムシは気にせずに食べているようです。何の差なんでしょうか。



死後にボーベリア菌にやられたコクワガタがいました。この菌は生きている昆虫に寄生し、高い所で死なせた後に自身の胞子を散布するという中々に怖い菌類なのですが、死後の昆虫にも寄生するのでしょうかね。
それとも木の根元にいたので菌を散布した後に落ちてきたのでしょうか?虫の身になってみると生きたまま蝕まれるというのは恐ろしいですね。


ヤマノイモのむかごです。
自然界では貴重な栄養となりそうなものですが、食べられている場面には出くわしていません。
ヤマノイモは紅葉も美しい植物なので黄色い細長いつるを探してみてください。イモ堀をするときはこの時期に黄色い葉を目印に辺りをつけて掘るんですよね。大変らしいですが楽しそうです。

今週末には寒さが戻り秋の終わりらしい空気が再び楽しめると思います。紅葉もモミジはまだですがぼちぼち始まっていますので、お散歩も楽しめると思いますよ。