秋のあいかわ公園の自然情報
紅葉などで自然観察が楽しくなってくる季節ですね。あいかわ公園においても既に早いものでは紅葉が始まっており、黄色や赤の色合いが楽しめます。
今回は紅葉を始め旬の自然情報をお届けします。来園の参考にしてください。
見ごろな園内の植物たち
花壇では色とりどりの花が見られます。種類は多くありませんが写真のペチュニアを始め、秋らしいマリーゴールドやセージ系のお花が咲いています。
マリーゴールドも咲いています。秋らしい植物でよくチョウなどの仲間がやってきています。
花は複雑な形をしており、チョウ類はその長いストロー状の口を生かして蜜を吸っています。
同じく花壇エリアにはメドーセージが咲いています。
こちらもチョウ類に人気の高いお花で、昆虫類に抵抗のない方はじっくり眺めてみてください。
きっとハチドリのような可愛らしいホシホウジャクを見つけられるはずです。
秋を代表する蛾で、毎秒何十回も羽ばたくことで空中に停止することができます。
昆虫界でもかなり飛行の上手い虫なのでぜひじっくりと観察してほしいですね。
常緑ヤマボウシの実が見ごろを迎えています。おいしそうな実ですがまだ完熟していないのか鳥などの生き物に食べられていません。
園内にはヤマボウシと常緑ヤマボウシがあります。同じヤマボウシなのに果実の時期や葉を落とす性質などが違い、植物の持つ多様性を感じさせてくれます。
秋ならではの楽しみ方といえば狂い咲きというものもあります。
気温差の激しくなるこの時期に植物が勘違いして花を咲かせてしまったり、剪定などによりホルモンバランスが崩れることで開花の抑制ができなくなり、咲いてしまうことがあります。
園内ではツツジ類で主に狂い咲きを見ることができます。
ドングリ類は早い者勝ちです。今年は多いように感じます。
よく見ると小さな穴が開いているものばかりで、中にはハイイロチョッキリを始めとするゾウムシの仲間が産卵しています。
ドングリの競争は我々が参加する前に既にゾウムシによって手を付けられてしまっています。運よく穴の開いていないものを見つけられたなら幸運ですね。
アカネ類のトンボも9月に比べると色ついてきました。写真はアキ、ナツ不明ですがどちらかのアカネです。
止まる機会が多く観察に適したトンボです。
水辺の少ないあいかわ公園でも見られる貴重なとんぼですね。以前じゃぶじゃぶ池にヤゴがいるのを発見しました。
せっかくあいかわ公園に来たらこの公園らしい虫も探してみてください。シカのウンチに集まるオオセンチコガネです。
公園周辺ではピンクのものばかりですが、個体により程度が異なります。自分だけのオオセンチコガネを探すのがなかなか楽しいです。
タマムシのような光沢を放つので見た目の印象も素敵ですね。こうした虫たちが自然界の排泄物を土に返してくれています。陰ながら大きな貢献者です。
あいかわ公園も秋の気配がかなり強くなっています。しかしまだまだ生き物観察は楽しめるので、自然目当てに訪れるのはお勧めです。
何か興味のあるものがあれば自然観察ガイドまでお気軽にどうぞ。