ナデシコと言えば園芸植物で有名ですが、もちろん自然でもナデシコ科の植物を見ることができます。おそらくもっとも目にする機会の多いナデシコ科の植物は、ハコベの仲間ではないでしょうか。
あいかわ公園でも日当たりのよい色々なところでハコベの仲間を見かけることができます。
ハコベと言えば、七草のハコベラが有名だと思います。しかし、ハコベはあくまでハコベという総称であって、ハコベという植物はないのです。
人のことを名前で呼ぶのではなく、人間と呼ぶようなものでしょうか。総称です。メジャーな種は、ミドリハコベとコハコベで、中央めしべの先が3つに分かれる(ミドリハコベとコハコベ)ものと5つに分かれる(ウシハコベ)もので判断できます。
ハコベの仲間の面白い特徴として、花びらがあげられます。写真ではまるで10枚の花弁が付いているように見えますが、実際の花弁は5枚で、それぞれが深く根元まで裂けているのです。よーくみてみると根元で分かれていないのが分かると思います。同じナデシコ科のツメクサですが、もちろんハコベの仲間と同じく5枚の葉を持ちます。ふれあい広場の置く側の日陰にはツメクサがたくさん生えています。探してみてくださいね。
ツメクサの最大の特徴は、名前の通りの細長い葉です。
爪切りでカットされた爪のような細さをもっており、それがあつまってお団子状に茂るので苔のようにも見えます。なかなか面白いですね。