あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。隔日朝8時に更新中

紫色のフードをかぶった可愛らしい花 波に例えられるタツナミソウの仲間

今の季節には実に面白い形をした花を見ることができます。皆様の身の回りにも生えているかもしれません。
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それがこのタツナミソウです。かっこいい名前から一度聴いたら印象に残ること間違いなしの花です。シソ科の花はこれまでにも数多く紹介してきましたが、このタツナミソウの形が私は一番好きですね。根元のすらっとした細さとエイリアンのような花の正面の形、それでいて色合いは紫からなるグラデーションのように白から紫まで楽しめます。
この花は、まるで花の形が押し寄せる波のように見えることから名付けられていますがどうでしょうか?単体の写真ではいまいち伝わりませんか?
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この場所にはたくさん生えているのでまとめて撮ってみました。日の当たる同じ方向を向いており、ザザーンと押し寄せる波のように見えてきませんか?難しい方は葛飾北斎が描いたあの有名な波の絵をイメージしてみると波っぽく見えるかもしれません。迫力は全く勝てませんが(笑)

遠くから見てもその色合いから目立つ花なのですが近くで見るとやはり面白い形の花ですね。
実はこのタツナミソウの仲間は似た種類が非常に多い種類です。特徴からオカタツナミソウではないかと推定しています。どのようなポイントを見たかというとまずは花の付き方です。
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花が植物体の上の方でまとまっていますね。このように花の付き方が一カ所にまとまって咲くのがオカタツナミソウで、普通のタツナミソウはエレベーターの各階層のようにだんだん上に花が付いていくような付き方をしています。あとは色も1つの判断ポイントですね。全体的に濃いめの紫がベースになっています。タツナミソウは赤紫に近い色の物が多いので1つの判断ポイントにしてもいいかもしれません。
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そして難しいのが毛の向きです。そんなところまで気にする人いるの!?と思われるかもしれませんが、結構違うものなのです。オカタツナミソウは下向きの毛が生えます。花の付き方と葉の形、毛の向きが分かればおおよその種類を絞り込めます。
この種は、花の高さが同じ位置に付き、花色が濃い紫で、下向きの毛が生えているというポイントからオカタツナミソウと考えました。

オカタツナミソウを紹介するとともに植物を絞り込む視点を紹介してみました。このように植物を見ていくと世界が一気に広がるのでとても面白いですよ。マイナーと言えばマイナーな世界ですが、知るべきことが多くて入り込めば一生勉強できる世界だと思います。おススメです。