あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

6月下旬 あいかわ公園自然散策のおすすめ

蒸し暑い季節ですが夏に向けて自然では変化がみられています。今の季節は花よりも虫探しがおススメです。
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今の季節にホットなポイントはやはり公園内のクヌギコナラでしょうか? 園内では樹液の出る木はあまり多くないため、甲虫類は運が良ければ見つけられます。虫たちを探す手掛かりになるのが樹液に集まる虫たちです。写真のヨツボシケシキスイは1cmちょっとの小型の昆虫なのですが樹液でよく見られます。赤い斑点が4つあり、とても分かりやすいですね。よく見るとクワガタのように大あごが付いているんですよ!狙って見つけるのは難しいですが、色々な場所で見られる普通種なので探してみてください。


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パークセンター付近ではキボシカミキリが見つかりました。園内の木を見ると内側から食い破られたような穴を見つけることができます。これはカミキリムシの仕業で、大人になったカミキリが木から出た後です。キボシカミキリ、ベニカミキリ、ラミーカミキリなどの種類が見つかっています。
それぞれ好む植物があるので、その植物を探してみるのが見つけるコツです。


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パークセンター付近のハクウンボクでは2種類の巻かれた葉っぱを見ることができます。大きな巻かれた葉はハマキガと言う蛾の仲間の仕業で、海苔巻きのようにくるくると巻かれています。よく見ると巻の最後には粘着テープで貼り付けたようなしっかりとした糊付けがされています。
もう1つは小さく巻かれた葉です。
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こちらはエゴツルクビオトシブミと言う首の長い甲虫が一枚の葉を綺麗に巻いて作ったものです。見た目はゆりかごのようで、とても安らげそうなお家となっています。ハクウンボクの周りで2種の巻物を探してみるのもきっと面白いと思います。

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石小屋ダムの方面では、超巨大なビロードモウズイカがぐんぐんと伸びています。中には2m近いものもあり、自分の背丈や手の大きさと葉を比べてみるだけでも驚いてしまうでしょう。葉っぱはぬいぐるみのようにふさふさで、今の季節ならば黄色いお花も楽しむことができるので石小屋ダム方面の散策もおススメです。周辺にある水辺では、オタマジャクシが泳いでいる様子も見られますよ。

暑さが本格的に厳しくなってくる6月下旬ですが、十分な水分補給をしながら自然散策をしてみてはいかがでしょうか?