昨日はカナムグラVSオオブタクサと言う大群対大群の戦いを紹介しました。あれほど大きくなくとも小競り合いのような戦いは常に行われています。
写真中央に昨年のつるに絡みついて上を目指すつる性の植物の戦いが見られます。中央と右の2ヶ所で上に登っていますね。
写真中央はカラスウリと昨日も出てきたカナムグラののぼり対決です。今のところカナムグラが日陰になっているのでカラスウリの方が優勢と言えるでしょうか。
カラスウリはこちらの写真の大きい葉の植物です。夜にレースのような繊細な花を咲かせ、朝にはしぼんでしまいます。下の方に花の跡がありますね。
一方で最初の写真右側の方ではカナムグラが優勢のように見えます。少し暗い場所でも登れるカラスウリと日当たりのいい場所で勢いを増すカナムグラと言ったような状況でしょうか。
ふと足元を見てみると、そこでも別の戦いが行われています。しわしわの3枚の葉を持つヤブマメとウチワのような可愛い葉を持つカキドオシの戦いです。ヤブマメはつる植物なので、実際にはバトルとは違うのですが、地面を這うように覆うカキドオシの陣地をいかに抜けて上に伸びていくかと言う戦いですね(笑)
うまく隙間を縫うように移動している様が分かりやすいですね。ヤブマメが写真右のカキドオシが多いエリアではなく左上の方に移動しているようです。
こちらのヤブマメはカキドオシエリアを抜けてこのまま上を目指すようです。ヤブマメは秋口に紫色の豆をつけるため、非常に綺麗ですよ。
他の大型植物に負けずに伸びて欲しいものです。
柵の部分ではカラスウリとアサガオのお友達であるコヒルガオが勝負をしています。写真上部の細長い形をした葉がコヒルガオの葉で、中央のしわのある葉がカラスウリですね。ただ、ほかの植物の妨害などがない分平和な戦いのように見えます。昼に花を咲かせ、夜にはしぼんでしまうヒルガオと夜に花を咲かせ、昼にはしぼんでしまうカラスウリが勝負をしているのはなんだかおもしろいですね。
植物達はこのような陣取り合戦を繰り広げて自陣を拡大しているのです。この記事を見た方にはぜひとも近くの草地で勢いの強い子、たくさん生えている子、などの植物の世界を覗いてみて欲しいなと思います。