秋の七草でもおなじみのハギたち
ハギを含め、多くのマメ科の仲間たちが見られるようになるのが夏の終わりごろから秋です。
あいかわ公園でも何種類かのマメの仲間が賑わいを見せる時期ですが、山野草の存在は地味なためあまり見向きされていません。足元にはかわいい花たちがたくさん咲いているんですよ。
やや早いですが昨年見られたマメの仲間たちを紹介していきます。
黄色と紫の可愛らしいネコハギは地面を横に這っている場面を見かけます。
小さな木になっていることが多いハギの仲間ですが、ネコハギは草なので分かりやすいです。
葉っぱもミッキーマウスのような形をしているのが覚えやすくていいですね。
極小な花ですが、黄色い花びらと紫の花びら 2枚の花弁が重なり合っているマメ科特有の形をしっかりしています。
花数が多いのでじっくり愛でるのにいいですね。
同じような環境ではハギではないもののこの時期を代表するマメ科も見られます。
梅の芽生えを小スケールに落とし込んだような見た目のヌスビトハギです。
こちらも白とピンクの2色で大変可愛らしい色合いをしています。
花は数が付く代わりにかなり小さく、手でギリギリつまめるかどうか位の大きさです。
芸術品のような繊細さですよね。
この形の花は2つの花びらを上と下に引っ張ると隠されていたおしべが出てきます。見つけたら試してみてください。
この時期ではヤブマメも欠かせません。
やや薄暗い環境で見られるマメの仲間なのですが、花が淡い紫色でとても綺麗なのです。
先の2種と比べるとより花が長いことが分かりますね。ひとえにマメと言っても花にはこれほどの違いがあるのです。
マメの仲間の花弁は先ほど説明しましたが、2枚の花びらからなる特有の形を蝶形花(ちょうけいか)と呼びます。
外で花を見てこの形をしていたらマメの仲間なので覚えておいてください。 そしてマメの仲間と言えば花の時と花の後も楽しめるのが面白い点ですよね。
ヌスビトハギは抜き足差し足で逃げる泥棒のような姿をしたタネをつけます。服などに張り付く引っ付き虫なんです。
ヤブマメは実に豆らしい形のマメですね。 中にはおいしそうな実がしっかり入っています。
花を楽しむ秋の豆の仲間たち 花の場所を覚えておいてその後のマメの姿まで確認して植物を楽しんでみてください。