あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

地上に生えるサンゴ!? ベニセンコウタケ

緑の芝生から赤い物体現れる!

開けた芝生に目をやると、いかにも危険そうな線上の物体を発見しました。昨今世間を騒がせる猛毒キノコ、カエンタケ!?  と思いきや実は無毒なベニセンコウタケというかっこいい名前のキノコです。



緑あふれる中でひときわ存在感を放つのがベニセンコウタケです。出会うには秋口に芝生がある環境で雨の直後を意識してみると良さそうですよ。

最初に触れましたが、近年ナラ枯れの影響を受けて多数発生しているカエンタケ(猛毒キノコ)と誤判断しているケースがあります。

枯れた木の付近で芝生があるとややこしい可能性があるので、確実な判断ができない場合には触れないほうが無難でしょう。

ユニークな種類が多いシロソウメンタケ科


ベニセンコウタケはシロソウメンタケ科のキノコで、名の通りおいしそうなそうめんのようにニョキニョキと地上から生えているキノコです。上の写真がシロソウメンタケで、あいかわ公園においても夏~秋の雨上がり後に見かけることがあります。

面白い点は黄色や紫など様々な種類のソウメンもあるという点でしょうかね。

近くでお互い生えていたらとても綺麗でしょうが、うまいことすみ分けているのか一緒に見たことはありません。


しかし仲間なだけあってか発生時期は近いようです。



キノコの仲間の面白いところとして、生え方が挙げられます。菌糸をもとに増殖するので特定の感覚でキノコが出たり、種によっては株本からまとまって生えたり、かと思えばぽつぽつと点在していたり。



拡大してみると装飾品のようです。
この姿のまま海の中にあればサンゴとして扱えてしまえそうな雰囲気ですね。 とてもおしゃれなキノコだと思います。

キノコの仲間は基本的に湿り気の多いところに生えています。
あいかわ公園で探す場合にはヤマビルに要注意ですよ!

ベニセンコウタケに興味の湧いた方は、パンのような姿のヒメカタショウロも楽しめるかもしれません。
aikawa-park.hatenablog.com


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