あいかわ公園で落ちた葉の姿を見ていると、違和感を覚える光景に遭遇しました。生き物が天敵から身を守るための擬態というテクニックを運よく目の当たりにすることができたのです。せっかくなので皆様も昆虫の持つ擬態のテクニックをご覧ください。
落葉の上で休んでいる生き物がいます。一体どんな生き物でしょうか?まずは遠目から探してみてください。秋の枯葉にバッチリ紛れ込んでいました。
ヒントは枝のような姿をしている虫です。
見つけられましたか?少し拡大してみましょう。
ここまで近づいてしまえばとても分かりやすいですね。自然の中に紛れるには足が少し目立ちすぎです。これで恐らく多くの方がその姿を発見できたことでしょう。そう、枝のような姿をしたトゲナナフシが枯葉の上でくつろいでいました。
トゲナナフシは名前の通り体にトゲが生えています。夏にかけては普通に見られるナナフシモドキがよくいたのですが、秋ごろからはトゲナナフシの方がよく見られるようになりました。人の手に乗っていても自分を枝だと思い込んでいるため全然動きません。なかなかに面白いやつですね。
今回見つかったのはトゲナナフシでしたが、今の季節には擬態した生き物がちょくちょく見つかります。 それは枯葉のような自然の物だけではなく、コンクリートのような人工物にもそっくりさんがいるので、先入観を持たずに探してみることをお勧めします。
枯れ枝のような姿のナナフシを見つけたら優しく見守ってあげてくださいね。
あいかわ公園のドウダンツツジがいい色になってきましたよ。