夏の虫と言うとやはりクワガタなどの虫が強いのですが、地味に人気のある虫がナナフシです。
こちらのブログをご覧の皆様はナナフシをご存じでしょうか?実はナナフシと言う虫はおらず皆様がよく見かける虫はナナフシモドキと言う虫です。
今回は茶色の子がいました。
ナナフシモドキには緑色と茶色の物がいます。
あいかわ公園では緑の方が見かける印象がありますね。
ナナフシモドキには似たものがおり、触角の長さでその似た種類と見分けることができます。
ナナフシモドキの触覚は かなり短く、前足と比較することすらできませんが、似たエダナナフシは前足と同じかそれ以上の触覚を持つのです。(園内ではエダナナフシはまだ見ていません)
ナナフシのこの姿、何かに似ていませんか?とある大きな植物で、春に食べるあの植物です。
実は竹にとても似ているんですよね。
竹節虫と書いてナナフシと読むことから分かるように、植物からの由来があるんですね。
せっかくですから彼らのすごい技も見ておきましょう。
昆虫のうんちと言うのは見る機会が少ないですよね。
同じ虫が2種のうんちを出す。そんなユニークな特徴があるわけではなく、これはうんちと別の何かなんです。右がうんち、では左は何でしょうか?
それが卵です。
虫が卵を産むのは普通ですよね。
この子の驚くべきことは♀単体で卵を産んで命をつないでいける所にあります。♂がいらないのです。
これを単為生殖(たんいせいしょく)と言います。珍しいです。
ナナフシモドキの♂は正式な報告が全国でも十数例しかないほどの希少さなのです。
♀が一人で増えられるので♂がほとんど必要ないんですよね。
とはいえいざ探してみると♀もなかなか見つからないんですよね。それが彼らの持つ擬態と言うテクニックなのです。
これは秋に見つけたトゲナナフシなのですが、どこにいるか探してみてください。これが自然に溶け込む彼らの技です。鳥などの天敵の眼をごまかしています。
もし敵に見つかってしまったなら?
そこで出すのが必殺技 「自切」ですね。
写真のようにナナフシモドキは足が外れやすそうになっています。トカゲのしっぽのようにピンチの時には足を切って鳥に咥えられた足を切って逃げるのです!
ひっそり自然に隠れる忍者の如き昆虫ナナフシモドキ。桜の木があれば街中でも見つかることが多いので探してみてください!
夏の虫たちにはこんなものもいます。探してみてはいかがですか?↓
aikawa-park.hatenablog.com
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