昼間は初夏とも思えるような温かさで、虫たちもなんだかうれしそうに見えるこの頃です。
園内ではパークセンター前にカリンと言うバラ科の植物が植えてあるのですが、今その花が咲いています。
秋ごろに大きな丸い実をつける植物なのですが、花は4月頃に咲くんですね。
花の位置が高いので毛虫などに気をつけつつ枝を持って下げてみると、変な虫を発見しました。
この自然観察ガイドのブログでは初めての登場からも知れませんが、首が長いオトシブミの仲間の1種のモモチョッキリではないかと思われます。
先ほどカリンがバラ科だという話をしましたが、モモチョッキリはバラ科に付く虫なんですね。
ナシなどの害虫とされており、果実の付いた枝をチョッキリと切り落としてしまいます。
色合いが地味に綺麗なのが素敵ポイントですね。
体に対する首の長さがとても長いですよね。
体の3分の1ほどが首になっています。
これを人間で想像してみるとどうでしょうか?
妖怪のろくろ首には勝てませんがなかなかホラーな印象の人間になってしまいますね。
そして手にのせて気が付いたのですが、彼らの足は吸盤のようになっっているようで、ぺたりと張り付いたようなひんやりした感じがあります。
カミキリムシの足に似ているので、細かな毛が生えているのかもしれませんね。
さすがに手にのせていると違和感があるのか、落ち着かない様子で歩き回っていました。
急いでいるとやはり手から転げ落ちてしまうのですが、似た仲間のゾウムシに見られる死んだふりを行うことも確認しました。
20秒ほどしか死んだふりをしていなかったので、忍耐力は弱そうですね。(ゾウムシは40分ほど死んだふりをした個体を見たことがあります。)
思わぬ出会いに驚きましたが、身近な普段見ないところでもその植物を利用している生き物がいることが分かり、自然のつながりを感じましたね。
同じゾウムシの仲間たちはこちら↓
aikawa-park.hatenablog.com
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