冬場は虫たちもほとんど見ることができず、虫探しと言うものはなかなかにできません。しかし冬ならではの虫探しの楽しみ方もあります。それが虫の卵を探してみるというものです。蝶好きの方がするようなかなりマイナーな自然の遊び方ではあるものの、やってみるととても面白いので今回の記事を見て興味の湧いた方はイベントの自然観察ガイドでテーマ指定してみるのはいかがでしょうか?
蝶は食草が分からないと見つけられません。今回はこのアラカシに来ていたムラサキシジミをターゲットにして卵探しに挑戦してみます。私自身蝶の卵を探すのは初めてなので見つけられるかは分かりませんが、とにかく挑戦してみます。
ちなみにムラサキシジミはこちらです。
アメジストのような美しい輝きを持つ蝶です。シジミチョウの仲間はその美しさからマニアも多い蝶なんですよ。冬を成虫で超す蝶なのですが、食草のアラカシに産卵もします。あいかわ公園はアラカシも多く、この蝶を見かける機会も多かったので卵自体はかなりあることが予想されます。あとは探すべきポイントのコツが分かれば見つけられるでしょう。
アラカシは大木にもなる木なのですが、当然探せません。ここは柔らかい葉を食べさせたいという親の心になって、刈られた後の萌芽(ほうが)つまりひこばえを探します。
この仲間はひこばえなどの食べやすい柔らかい葉を好むので、そういった場所を探すのです。探し始めるととても面白い作業でした。
見たところ同じ卵でも3種類の違いがあるようです。写真左の物は幼虫が出た後と思われます。写真はありませんが横に穴が開いたものもいました。これは卵に寄生する虫による仕業で、幼虫は死んでしまったもののようです。そして右の物が恐らく今年産み付けられた卵です。綺麗な円形でイガイガしています。柔らかいひこばえの付け根もしくは芽の付け根についているのを複数確認しました。
種類によって若干の違いはあるものの、1mm程の大きさで球形までは同じです。あとは産卵する種類が違うものはよりその木に似た配色をしています。私も最初は全く見つけられなかったのですが、1つ見つけてからはどんどん見つけられるようになりました。これは癖になりそうなわくわく感があります。公園にいると思われるシジミチョウの仲間の卵を探してみたくなりましたね。