あいかわ公園は山に近い所にあるため、つる性の植物がとてもよくみられます。
中にはかなり立派なつるをしたものもあり、かなり年のいっていそうなものもあります。つる植物でなじみ深い種類と言えば紫色のカーテンのように花を咲かせる藤が有名ですよね。
ところで、フジの実ってどのような姿をしているか見たことはありますか? 花の時期だけで終わってしまうのはもったいないですよ。
と言うわけでフジの実を探してきました。今の季節は乾燥が強いため、多くの実は弾けてしまっています。
運よく形の残っているものを見つけられてほくほく顔です。写真の通りですが、フジの実はかなり大きいです。大人の指先から手首位、もしくはそれ以上あります。
加えて実自体には滑らかな産毛が生えており、動物を撫でているような質感をしています。こんな形の食べ物がスーパーに並んでいますよね。
ぱっと思い浮かびますか? なんとなくソラマメに似ていませんかね。
そうです。フジはマメの仲間なんですね。 食べすぎるとお腹を壊しますが一応食べられるマメが入っています。ボタン電池のような形をした可愛らしいマメです。
では早速この鞘を割って豆とあってみましょう。
しかしその前にこの写真の右上を見てみてください。何か怪しげなものがありますね。
これは嫌な予感がします。
綺麗に形を保った鞘、不思議なことに上中下の3カ所にあいた穴...割ってみましょう。
しかしこれが固いのです。てこの原理のようにしないと割れませんでした。
残念なことに中にあったマメは何者かによって食べられ、空洞と食べかすのみになっていました。残りの部分も見てみます。怒りを込めて踏んづけます。
私が出会うはずだったマメはやはり食べられてしまっていたようです。うんちだけが残っていますね。
もしかするとこの湿り気によって外の乾燥から弾けずに堪えていたのではないかと思います。
犯人は分かりませんがなかなか鋭い嗅覚を持っている昆虫のようですね。種類を特定してみたいと思います。