久しぶりの雨が降り、水滴をまとった植物たちがなんだかうれしそうに見えます。そんななかで足元に落ちている枝を見てみると、この季節によく見られるあのキノコが枝に張り付いているのを発見しました。
おおよそ一年ぶりの登場となるタマキクラゲですね。キクラゲの名前は中華料理で有名です。
こちらも一応食べることができるもののキクラゲに特有のあの食感はまるでなく、ゼラチン質のぶにょぶにょとした何とも言えない美味しくなさのみが味わえます。食べる価値はないと言えるでしょう。
しかし、触る分には話が別です。このゼリーのような質感はついついつつきたくなってしまうような癖になる感触があります。
水分を完全に保っているときには彼らは丸い綺麗な球形をしています。少し乾燥してくるとレーズンのようなしわが入ってきて写真のような姿になります。
実はこれくらいの頃の質感が個人的には最高です。低反発枕のようにこちらのつつきを吸収するような感覚があるのです。
本当に癖になりますね。
どのようにくっついているのか気になるので裏側ものぞいてみました。するとボタンの留めくちのように枝に張り付いているのが分かりました。
落ちている枝についていることからもわかるように彼らは既に枯れた木、もしくは枯れそうになっているような気に発生し、最後に木を分解してあげるのが役割なんですね。
なので木を下から見上げてもしこのぷにぷにを発見した場合、その枝は既に枯れている可能性が高いです。
触れてみるといがいとしっかりとくっついており、剥がすにはちょっと力を入れてあげないといけません。しかも剥がすと大抵この丸い体は壊れてしまいます。
皆様ももし発見したら剥がしてみてくださいね。
大抵たくさんの数が付いているので今から春にかけての時期であれば見つけるのはそう難しくはありません。
集合体が苦手な人にはホラーな雰囲気に見えると思いますがそれ以外の方であれば楽しめる自然なので、外に出てクヌギやコナラ、桜が生えているような場所を歩いた時には足元の枝にも注目してみてください。