マンサクや紅梅に始まる春咲きの花たちの流れを継ぐのはミツマタと言う植物です。
前の2者に比べると知っている方の割合は落ちる印象を受けますが、とても素敵な花なので街中で見かけた際にはミツマタが咲いている!と思っていただけると嬉しいです。
園内では黄色のミツマタが咲き始めたばかりです。写真に写っている球形のものすべてが蕾なので、これがすべて咲いた時の花の密集具合のすごさは想像できますよね。
ミツマタに関してはこの時期の鉄板のネタなので既にご存じの方も多いかとは思いますが、なぜミツマタと言うかご存じでしょうか?
ヒントは三つ又です。
ヒントと言うよりは答えなのですが、このミツマタは枝が3つに分かれるという大変ユニークな特徴を持っているんですね。
下から伸びているのは枝の部分ですので、4つに分かれているわけではありませんよ。
伸びた先の枝が基本的には3つに分かれます。剪定などの条件によって、枝の分かれ方が変わるような印象を受けます。
しかし、これだけでは私が意図的に3つに分かれたものを撮った可能性も否定できませんね。
と言うことで引き気味にとってみました。枝をたどってどのように分かれているのかあみだくじをたどるように探してみてください。
基本的に3つに分かれていることが分かるかと思います。
あいかわ公園ではミツマタがたくさん植えられているのですが、実はあいかわ公園のある地域と言うのは糸や紙で有名な場所なんですね。
ミツマタはその繊維を漉いて紙として利用されてきた側面もあるので、地域の文化と関連付けているんですね。
また、毒のある植物なので鹿に食べられないといういい点もあります。いい植物ですね。
ミツマタの枝分かれを楽しんでいると変なものを発見しました。
どうやら枝分かれするはずの部分がすべてくっついてしまい、3つ分の蕾が1つの枝先に集まっているようです。その結果爆弾のような姿をしてしまっているんですね。
これはこれで植物的にはよくないのでしょうが見た目のインパクトとしては大きなものがあります。
このまま花が咲くのかどうか見ていきたいところですね。