1月の寒さから一転して昼間はかなり暖かい日が続いています。3月位のこれくらいの気候になると、条件次第ではヤマビルが活動を再開しそうで怖い所ですね。
山にとあることを調査しがてら、変わった植物や自然の変化がないか探していました。すると秋に見かけていたオニシバリを発見しました。
ある所には生えており、ない所には全然ない。そんな印象を受ける植物なのですが、山の中では登山道の上り始めの辺りでよく見かけますね。
プロペラのような多数ついた可愛い葉っぱも印象的ですが、冬と言えば彼らの可愛らしい花が見られる時期です!
実は写真にも花がすでに映っているのですが、気が付けましたか?
なかなか花らしくないので、もしかすると分からないかもしれませんね。
こちらがオニシバリの花です。手裏剣のような素敵な形と、オレンジ色の綺麗なおしべの組み合わせはなかなか見かけることのない色合いですよね。
白や赤などの派手な色がイメージされがちな花を思い描いていると、なかなか花に気が付けないと思います。
オニシバリは実は園芸で人気のジンチョウゲの仲間で、園内であればミツマタが同じ種類の花になります。サクラやウメの花が似た者同士であるように、オニシバリとミツマタも同じ仲間なので似ています。
つい最近ミツマタは紹介しましたね。 花の形を確認してみてください。そっくりですよね。ミツマタの花にも中心にはボタンのようなおしべが付いています。
葉や枝などの雰囲気は全然違っても大事な花はそっくりなんですね。
オニシバリの茎を見てみるとこういった出っ張りがたくさんついています。大きな葉の下ではこんなにたくさんの蕾が付いていたんですね。
あいかわ公園の場合、1m以下の植物の場合シカに食べられてしまい姿を消すことがよくあります。しかしオニシバリやミツマタなどのジンチョウゲ科の植物の場合毒を持っているので、シカの食害を受けないんですね。
とてもかわいらしい花なので、もし見つけることがあれば下から見上げてかわいい花を見てみてください。