気温が上がると一気に自然が変化しますね。
園内は華やかになりつつありますが、桜などで上ばかり見ていると足元に咲く小さな花たちに気が付けませんよ。
今日見ていくのはだいたいどこにでもあるヘビイチゴと言う植物です。
街中に堂々とある植物ではないのですが、林のような場所であればだいたい見つかる植物ですね。
時期がもう少し進むと赤いイチゴが付きます。
しかし、キイチゴの仲間と違って美味しくありません。園内でもヘビイチゴの実はなるのでもう少ししたら探してみるのもいいかもしれませんね。
ところで、イチゴの花を見たことがある人と言うのは意外と少ない気がします。写真ではイチゴになりそうな部分が映っているのですが分かりますか?
写真中央に丸いお団子状のものがありますね。ここがイチゴになる部分です。
この部分の違いで似た種類と見分けられたりするので、注目してみてください。例えば同じく4月頃に咲くミツバツチグリと言う花を見てみましょう。
見てわかる通り花の写真中央にイチゴの元になる団子状の部分がありませんね。
こうした特徴を見て行けば身近な植物の違いが分かるような気がしませんか?
温かくなったばかりなので開こうとしている花もたくさん見つかりました。アリやアブの仲間などたくさんの仲間たちが蜜を求めて花を訪れています。
虫は蜜をもらい、花は花粉を運んでもらう様はよく見かけますが、とてもよくできた不思議なシステムですよね。
春はこうした小さな世界で生き物たちが互いに利用し合って生きている様子を観察しやすい季節です。
上を見上げて美しい花を見るのもいいですか、足元の花にもぜひ目を向けてみてくださいね。