ゼンマイと言う名前を聞いたことがあるでしょうか? 春にとても面白い形で出てくるシダ植物の仲間で、ビビンバに食材として入っているものです。
焼肉屋でビビンバを食べた時に不思議な食感の茶色いヒモみたいなやつがありますよね。あれがゼンマイです。食材になる前はどんな姿をしているのでしょうか?
絵文字のクエスチョンマークのような姿をしたこのフワフワしたものが、芽生え始めのゼンマイですね。とてもかわいい姿なので一度目の前で見たら間違えることはないと思います。
芽生えの時にはもこもこした綿が付いているんですよ。拡大してみてみましょう。
植物とは思えない質感をしていますよね。シダの仲間は芽生え始めの時にもこもこをまとって出てくるものがいるのですが、ゼンマイは断トツのもこもこ具合です。
ぐるぐる渦巻いている姿から想像できるかとは思いますが、このままぐんぐんと立ち上がっていきます。一応写真にも写っていますがこの緑の所が葉です。山菜として食べるときには大抵茎の所だけなので、葉は食べませんね。
ゼンマイの面白い所は成長段階で個性が見られるところなんですよね。芽生え~少し経った頃までで雰囲気がかなり違います。
この写真は本当に芽生えたばかりなのですが、身を寄せ合って暖を取っているかのような感じに見えませんか?
ちょっと大きくなってくるとお互いに距離を取り合っているような場面に見えます。なんだかもこもこも茶色くなってしっかりした髪の毛のように見えます。顔を90度横向けて見るととてつもなく尖ったリーゼントのように見えて面白いですよ。
ちなみにゼンマイには葉をつける茎と胞子をつける茎があります。この写真が胞子の方で、これを取ってしまうと次の代に繋がらなくなってしまうので採取はNGですね。かといって葉の方をすべて取るのもNGです。
どこかで採取することがあれば気を付けておきましょう。
個人的には春が来た印象の強いこの丸いゼンマイですが、多くの方が想像するのはビビンバのヒモだったかと思います。
ゼンマイは山の付近では意外と簡単に見つかるので探してみるのも面白いと思いますよ。