あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。隔日朝8時に更新中

綺麗な花には毒がある? 白くて丸い有毒植物 ミヤマシキミ

南山に作業をしに行った時のことです。 さすがに気温も上がり、ヤマビルが出始めました。
山に登られる方は注意が必要です。

ヒルのシーズンになるとついつい足元に目が行きがちです。そうすると普段は素通りしてしまうような場所でも自然と足元に目が行くようになります。
南山の足元ではとあるお花が豪勢に咲いていましたよ。
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これはミヤマシキミorツルシキミですね。 春に咲くミカン科の植物で、豪勢に花を咲かせるものですから虫たちにはいい餌場のようです。
花がもこもことしていてとてもかわいらしいですよね。写真で既にお分かりかと思いますが、この丸全てで1つの花ではなく、小さな花が1つづつ集まって大きな花のように見えています。f:id:aikawa_park:20210403112819j:plain
花を拡大してみてみましょう。黄色いトイレ掃除用のブラシみたいなものがくっついているのが分かりますね。これは花粉を蓄えておく葯(やく)と言う部分です。付き方によって種類の見分けに役立ったりしますが、花の内側を向くものが多いですね。
改めてみてみると4枚の白い花びらを持ち、4つのおしべを持つことが分かります。これは遠くから見ただけでは分かりませんね。
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シキミの仲間はミカンの仲間なのですが、葉にも特徴が見られます。
写真に写る葉からどのような印象を受けるでしょうか?


かなり厚みのある葉を持っていることが分かりますね。触れてみると画用紙のような固さがあります。葉をちぎるとミカンのような香りが分かります。この香りはいったいどこから来るのでしょうか?
ここで葉も拡大してみてみましょう。
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するとぶつぶつとしたものがあることが分かります。これは腺点(せんてん)と呼ばれ、シソなど香りが強い植物に見られるものです。香りの成分が含まれており、ここからいい匂い(人によっては不快)がします。
このぶつぶつは種類を絞り込むときにとても役に立つポイントなので、ぜひ身近な植物の葉でも確かめてみてください。とはいえ植物の中には触れるとかぶれてしまう種類もあるため、気を付ける必要はありますね。
実はシキミの仲間も有毒な植物です。香りがいいからと口にしてはいけない植物なんですね。