蛾の姿を想像してみてくださいと言われたら皆様はどのような蛾を想像するでしょうか?
恐らく翅を広げて張り付いている姿が目に浮かぶかと思います。
蛾や蝶と言えば翅に目が行きますよね。
しかし園内の壁にやってきていたその蛾は、足が目立つ蛾なのです。
大人の親指位の大きさがあるキマダラコウモリと言うコウモリガの仲間で、なかなかマイナーな種類と言えます。
この写真では大きな蛾にしか見えませんよね。足がどう特徴的なのか分かりません。
この状態で待っていると...?
来ました! このコウモリガの仲間は前足と真ん中の足が異常に長く、しかもその足を使って ものにぶら下がるという変わった蛾なのです。
まるで鉄棒で懸垂するときのような姿勢ですね。この姿がコウモリに似ているのです。
足に注目してみましょう。
普通の蛾に比べてかなり立派な足をしていることが分かります。
足の先端はかぎ状になっており、足一本だけでも体を支えられるようです。
そしてこの蛾のアンバランスさを出しているのが頭部です。
体全体が大人の親指程度と大きいのに対して、顔は黒い複眼が2個あるだけかと思ってしまうほどの小ささです。
頭身でいえばモデル顔負けの小顔です。
顔についている触角もお飾りのように小さいですね。
キマダラコウモリは顔の部分が全体に小さい蛾なのです。
更に奇妙な面白い生態があります。手で遊んでいるとキマダラコウモリガ空を飛び、旋回し始めたのです!
これはいったい?そしてその下を見てみると...?
卵が落ちていました。
この蛾は空中に飛びながら卵を産むという面白い生態があるようです。
何とも面白い蛾ですね。
変わった姿の蛾 キマダラコウモリは農業害虫としても知られる蛾です。
しかし、その数々のユニークな性質はぜひ一度見つけて体験してみて欲しいですね。
ぶらぶらとぶら下がるコウモリガの仲間は触れてみると面白くて可愛いですよ。
園内では色々な蛾が見られます。もうすぐ巨大なヤママユガが出始める時期です。10cmをも超える巨大な蛾はいかがですか?
aikawa-park.hatenablog.com
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