あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

茶色く長い触覚を持つカミキリ キマダラミヤマカミキリ

模様や色が目立つカミキリたち

カミキリムシの仲間のいくつかは夜行性のため、昼間の虫探しではなかなか見かける機会がありません。

あいかわ公園で夜行性のカミキリに遭遇することはなかなか難しいです。しかし、朝一番で壁などの明かりがついていた場所を探してみると、お客さんが来ていることがあります。
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壁に張り付いていたキマダラミヤマカミキリを捕まえました。

とても珍しい種類と言うわけではないのですが、なぜか見つけられないカミキリムシでした。

霧吹きで濡らしてしまったのでキマダラカミキリにしてはまだら模様が薄く見えています。
しかし、このカミキリは非常にかっこいいですね。

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カミキリムシの仲間には顎がに出るものとを向くものがいるのですが、キマダラミヤマは前を向くタイプです。
(右はシロスジカミキリと言うカミキリです。)

この顎のタイプは機敏な動きで相手を攻撃するのに優れているようで、身を上手くひねって噛みつこうとしてきます。
キマダラミヤマは性格的にはおとなしい雰囲気のようですね。

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また、キィキィと言う特有の威嚇音を出すのもカミキリムシの面白さですよね。

持ってみたりつついたりするとキィキィ言いながら動き回ります。

この子はよく威嚇してくれるため、子供たちに見せるといい反応をしてもらえます。視覚や聴覚で面白い特徴があるといいですね。


キマダラミヤマカミキリやミヤマカミキリの仲間はにチャームポイントがあります。

普通のカミキリの眼と比べてみましょう
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(シロスジカミキリの眼)

カミキリたちはサングラスのような大きな複眼を持っています。
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ミヤマカミキリの仲間もそれは同じなのですがこのカミキリはさらに複眼がぐるりと回り触角の付け根までいきます。

真上から見ると三日月状に見えて非常にかっこいいんですよね。 なんとなく伝わるでしょうか?
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ここまで複眼なんです。とてもかっこいい!

とここで霧吹きの濡れも乾いてきたので彼らの本当の姿を眺めてみましょう。
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なんともおしゃれな柄ですね。

木目のような模様は木くずや木にしっかりと隠れてしまうため、見た目以上に自然に溶け込んでいます。

キマダラミヤマカミキリは実物を見つけると好きになる昆虫の1つと言えるでしょう。
見かけた時にはその面白い姿かたちをじっくり観察してみてください。

パークセンターにて飼育に挑戦中なので興味のある方は見に来てくださいね。

園内のカミキリムシたちはこちら↓
aikawa-park.hatenablog.com
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