木があればそれを利用する生き物がいます。最近の記事ではその生き物としてカミキリムシを紹介しましたね。
aikawa-park.hatenablog.com
そしてもう1種類今あいかわ公園で見つかったものとしてカシノナガキクイムシと言う生き物も紹介しました。
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記事ではそれぞれの虫がフラスと言うものを出す話をしました。フラスとは幼虫のうんちと木くずが混ざったものでしたね。
穴をあける虫は樹液を出すので虫取りをするうえで非常に重要です。 フラスを覚えて虫取りの効率を上げていきましょう。!
ひとえにフラスと言っても実は色々な形があります。
今回紹介するのは園内で見られるシロスジカミキリとカシノナガキクイムシ(以下カシナガ)のフラスです。
写真に写る黒っぽい跡が産卵のために噛んだ場所です。
シロスジカミキリの場合この痕が横にずらりと並ぶため分かりやすいです。なのでこれを目印にしましょう。
冬になった今、ここから中に侵入した幼虫がフラスを出します。一体どんな見た目をしているのでしょう。
カミキリムシのフラスの場合、このように粒が大きいものが多い印象です。遠目から見てもゴワゴワしていますね。
そして細い小さな楊枝のような形をした繊維のようなものが目立ちますね。
持ち上げてみると結構カチカチでした。
小麦粉のようなさらさら感ではありません。フラスと聞くと粉っぽい印象がありましたが必ずしもそうではないということですね。
一方カシナガの場合カチカチ感はなく、かなりさらさらとしたフラスをしています。
これはなかなかにひどいカシナガの被害です。
もともとは白っぽいコナラの樹皮がもはやフラスで黄色っぽくなってしまっていますね。
見てわかるようにシロスジカミキリの物とは粉っぽさが全然違います。
カシナガの方はまさに小麦粉のようなさらさら感なので、触った後にうっかり吸い込まないよう注意が必要ですね。
木をじっくりと見ないことにはなかなか見つけられないフラスですが、この仲間以外にも蛾の仲間やタマムシの仲間など実は色々な生き物が木に入って過ごします。
もしかすると皆様の身近な所でもだれか昆虫が木に侵入している様子を見ることができるかもしれませんよ。
そしてこの痕を見つけられたならばもうクワガタを採ったようなものです。樹液に集まる昆虫の会合場所になっていること間違いありませんよ。