鳥の鳴き声に耳を傾けてみたことがありますか?
朝の誰もいない広場を歩いていると、とある木の近くでキョロロロロロと言うような聞き覚えのあるメジロの声がしました。
それならばよくあることなのですが、必要以上に頭上に移動してきたりペアで地面を遮るように降りてきたりと様子が普通ではありません。
巣から独り立ちしたばかりのヒナが近くにいるだろうと予測し、メジロの声の付近を歩いてみると?
やはりヒナがいました。
恐らく2羽いたと思われ、一匹は一応飛べるものの飛ぶのが下手。
もう1匹は完全に元気がなく巣から落ちた?と思われるこの子のようです。
発見してから時間がたっていたので、場所違いの同一個体かもしれません。
飛ぶことはできず恐らくもう他の敵の餌になる出しかないであろう子ですが、親鳥は気にかけてあげているようでずっと私の上の木で鳴いています。
葉を近づけると口を開けたりはするのですが、噛みついてきたりはしません。かなり弱っているようです。
こうなってしまうとかわいそうですが自然の流れに任せるしかありませんね。
コンパクトデジタルカメラでは鳥を撮影することはほぼできませんので、これまでもメジロを紹介したことはありません。
しかし、メジロは身近な鳥であり、桜や梅などの花が咲いている時期であればどこでも見られるような種類です。
緑色の体に目の周りだけが白い非常に可愛い私も好きな鳥の1種です。
頭部などを見るとまだメジロらしさがないので、巣立ったばかりのヒナだったのでしょう。
巣立ったばかりのヒナは今回の状況のように親鳥がどこかから見守っていることがあります。
私と言う人間が近づいてきていたので子に知らせているのか、私に対して威嚇をしていたのでしょうね。
今年はケガをしたり巣から落ちたヒナを見つけることの多い年でした。
見つかるケースとしてはだいたい2パターンで巣から落ちたヒナかガラスなどの障害物にぶつかってケガをするパターンです。
どちらも大抵生き残れずに死んでしまうので、見つけると悲しくなりますね。
メジロはこの20分ほど後に見に行ったら姿を消していました。
飛べない様子を見ると空を飛ぶ大型の鳥にやられてしまったのでしょう。自然界では常にこうした食う食われる関係が成立しており、その厳しさを感じます。
しかしこうした関係があるからこそ他の生き物も生きていくことができるんですね。