白い小さなクモがいたら
ハエトリグモの仲間は見つけやすく、めちゃくちゃ動きが素早いわけでもなく、こちらを攻撃してくるわけでもないので非常に生き物の観察におすすめの種類です。
特に彼らが見られる環境に注目してみると食物連鎖などの自然のつながりを覗いてみることができますよ。
シラヒゲハエトリ登場!
今日も壁に来ているシラヒゲハエトリを見つけました。
壁にじっと張り付いて何かをしていることが多い印象です。
そして私に気が付くと顔をあげてこちらの様子を伺い始めるんです。可愛いですよね。
ライトにはハエトリグモの何倍もの大きさをした蛾がやってくるのですが、彼らはそうした獲物を狙っています。
必然的に明かりの多い場所で見つかることが多くなりますね。
ちょっと大きめのヨツボシホソバ(クモの6倍くらい)であれば襲い掛かって食べてしまうでしょう。
見た目以上に大物をしとめることができるのです。 このヨツボシホソバも毒のある毛虫で面白いのですが、詳しくはこちらで↓
aikawa-park.hatenablog.com
シラヒゲハエトリの姿に注目
ハエトリグモなどを含めクモの仲間は気持ち悪がられる種類です。私もかなり苦手な種類なのですが、ハエトリグモは別なんですよね。
シラヒゲハエトリは白いひげ状の毛が全身に生えているハエトリグモです。
もこもことした姿はぬいぐるみのようで可愛らしく、ピョンピョンと元気に飛び跳ねている姿は1時間くらい平気で眺めていられます。
非常に愛嬌のある行動が多く、写真のように正面を見ていた姿から私に気が付くと?
このように目をこちらに向けてきます。
この動作が私は非常にお気に入りで、ハエトリグモを見かけるとつい近づいて指でちょっかいを仕掛けてしまいます。
ちょっかいを出していると大抵壁からジャンプして逃げるのですが、この時にようやくクモらしい糸を活用します。
お尻から1本の糸を出し、緊急用の逃走経路を確保するのです。
ハエトリグモの糸事情?
動きが速いので撮れませんが、写真のお尻の部分から落下中だけ糸を出し、すぐに切るようです。
また、壁の移動中にも糸を出して落下事故に備えているようで、つついて落とすと大抵クモらしいつーっと落ちる姿を見れます。
「よくも落としてくれたな」なんて言葉が聞こえてくるような顔の角度ですね。
体を見てみると顔の触肢ももふもふですし、足も細かな毛だらけです。良く見つかる上に姿も綺麗といいこと尽くしですね。
園内の壁で見つけることができるハエトリグモの仲間たちは皆可愛いものばかりです。その面白い姿を自身の手でじっくり観察してみるのも面白いと思いますよ。