3月11日コツバメの出現を確認
この時期の楽しみは一年の内3月~4月頃にかけてのみ現れる蝶が出るのを今か今かと待つことです。
ツツジを食べる数の少ない蝶、コツバメの時期が今年もやってきたようです。
こちらは写りは悪いですが今年出たばかりの新成虫です。
やはり新成虫を探す時期というのは最高にワクワクします。
ベニバナアセビが勢い良く咲き始めるとコツバメが現れる頃になります。
以下は以前の写真です。
コツバメはまだ落ち葉が残る時期に現れる蝶なので翅の裏がとても地味です。
一方で翅の表側は濃いグレーと青を混ぜたような色をしており、とても目立ちます。
なのでベニバナアセビの生えているエリアをゆっくりと歩き、飛び出してきたコツバメを追いかけるというのが最もいい探し方だと思います。
裏側の地味な写真だけではコツバメの魅力は伝わらないかもしれませんね。
この蝶はとにかく翅を広げない蝶です。多くの蝶は日向ぼっこの時に翅を広げて待機します。
(参考程度にテングチョウ)
コツバメと同じシジミチョウの仲間の中では、翅を広げて縄張り主張するものがいたりと比較的翅を広げるものが多いのですが不思議ですね。
多くの方がご存じのように蝶はストロー状の口を持ちます。
そしてこの時期に花を咲かせる花には細い口を持った虫に花粉を運んでもらうように形を変えています。ベニバナアセビの壺のような形はこの時期のコツバメにとっては都合のいい形と言うわけですね。
この蝶が出始めるとあらゆる花に目が向きます。
活動範囲が広いのか、梅やサクラ、ミツマタなど色々な場所で目にするようになるのです。しかし3月にツツジがある場所で現れる蝶を知っている方は非常に少ないので、知られざる蝶なのです。
明るい梅の花と合わせると非常にマッチした色合いだと思いませんか?
街中や平地でコツバメを探そうと思うと非常に苦労すると思います。
あいかわ公園が持つ約44000本のツツジが植えられている環境だからこそ、多数のコツバメを見ることができるわけですね。
シーズンに入ると園内では多数のコツバメに遭遇することができます。春だけ出会える美しいシジミチョウを探してみてはいかがでしょうか?
aikawa-park-mushizukan.hatenablog.com
園内の色々な虫たちはこちら。