あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

うるさいセミと言えば茶色のアブラゼミ

梅雨が長く続いていますが自然はしっかりと夏の気配を見せています。あいかわ公園でもたくさんのセミたちが鳴き始めるようになりました。
一番見かけるセミと言えばおなじみのあのセミです。
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夏の代名詞ともいえるかもしれませんが、茶色い羽に黒い頭が特徴的なアブラゼミです。

身近でも見られる種類ですよね。子供のころによく触っていた人も多いのではないでしょうか?そして今は触れないという人も多いと思います。

虫に苦手意識を持つことでさらに触らなくなり、怖くなってしまうという悪循環はよく見られます。この夏はその意識を吹き飛ばしてみてはいかがでしょうか?

そのためには相手の事をもっと知ってあげましょう!
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セミの頭部がこちらです。

じっくり見てみると2本の触覚が生えていますね。触覚を触るとやめてくれと言わんばかりに前足で掴もうとしてきます。

なかなかにかわいいですね。よくよく見てみればこの黒い部分もなかなかおしゃれに見えます。 黒色に金粉をまぶしたような色合いをしているので、なにやら高級なお椀のようですね。

ところで、セミは虫の中で何の仲間か知っていますか?セミはセミの仲間だろうではなく、もっとこうクワガタの仲間とかそういうざっくりしたものです。




正解はカメムシの仲間です。どこら辺がカメムシなのか!と思われた方はセミの裏側を思い出してみてください。
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セミの特徴と言えばこの裏側にある長細い針のようなものですよね。

口吻(こうふん)と呼ばれるこの針状の部分を木に突き刺して汁を吸っているわけです。

まさにカメムシの仲間ですよね。身近なカメムシもひっくり返して裏を見てみるとこのような針状の口吻が付いています。臭いのを覚悟で確認してみるといいですよ。

個人的にはセミの羽がとても好きです。虫が苦手な人はきっと虫の各部位のイメージが浮かばないのではないでしょうか?虫全体を見て嫌いと言うことになってしまいがちですよね。と言うことでここではポイントポイントをしっかりと見ていきましょう(笑)
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こちらがアブラゼミの羽です。

どうでしょうか?どこぞのスポーツメーカーのロゴなどに使えそうなかっこいいラインが走っていますよね。

もしくは天然のあみだくじに利用してみるなんてのも面白いかもしれません。
非常に繊細な雰囲気を漂わせる羽で私はとてもかっこいいと思うのです。

セミの種類によって透明だったり色が違ったりと色々楽しめるので、この夏は騒がしいセミを捕まえてじっくりと観察してみることをお勧めします。

虫を見る目を鍛えておきましょう!

あいかわ公園で自然観察デビュー?

自然観察ガイドではお客様1家族やグループ単位の小規模でイベントを実施しています。これにより、「自然の事はあまり知らないけれども、緑の中でお散歩をしたい!花を見ながら歩きたい!カブトムシやクワガタを探して採ることに挑戦してみたい!キビタキサンコウチョウなどの夏の鳥が見たい!」などの様々なお客様の求める自然情報に合わせてイベントを展開をすることができます! 最大の特徴は「皆様の見たいものをテーマに設定できる」ということです。必要なものは見たいテーマと(なければ私のおすすめコース)虫なら虫網虫かご、鳥なら双眼鏡などの道具です。(あればより便利なだけで、なくても大丈夫です)ガイドと言っても授業のような堅苦しいものではないのでご安心を(笑)
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ざっくりとテーマの雰囲気を伝えてみます。
あいかわ公園の敷地内には実に色々な生き物が生息しています。そんな生き物たちの生活を追ってみるのも面白いテーマです。

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生き物が相手なので運が絡みますが、動物の足跡や毛、うんちなどを散歩しながら探し生き物の暮らしを身近に体験できます。一体あいかわ公園には夜にどんな生き物がやってくるのでしょうかね?
また、夏に人気のテーマはやはり虫取りです。
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写真左はタマムシケヤキやエノキなどの樹木を食べる虫なのですが、探すためには木を知る必要があります。そんな木の見分け方から学ぶことができるので、イベントに参加した後はご家族だけでも目標の虫を探せるようになります。あいかわ公園の樹液ポイントにも詳しいので、一緒にポイントを回りながらただ虫を探すだけでなく、昼間の虫取りの仕方を学ぶこともできますよ。中にはオオムラサキに遭遇出来た家族もいます! 見たい虫をブログなどで探してガイドに注文してみるのも面白いですね。(あくまで探し方を教えるため、見られる保証はできません)
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イベント中に子供たちが捕まえた虫たちの例です。雨の日に遭遇するには運が必要です。いないわけではないのですが少ないですね。また、ほかの虫取りをしている人の数の影響も受けます。 


虫かごや網はなくてもお貸しできます。蝶やバッタ、人気のカブトムシやクワガタムシを狙うこともできますが、やはり自然が相手なので採れたり出会える保証はできません。

親子で楽しみたい方には草花遊びのテーマもおススメです。草花を用いて色々な驚きを楽しめます。
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懐かしのササ船作りに挑戦してみたり
手先の器用さを鍛えたり、植物の茎を使った引っ張り相撲やぴかぴかの10円玉を作り出したりと身近には遊べる草花がたくさん生えています。そんな世界を覗けます。

鮮やかなお花が好きな方はお花を見て回るのもいいと思います。

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左はタデ科のミズヒキです。上から見ると赤色に見えて下から見ると白色に見える面白いお花ですよ。右は青色が綺麗なツユクサ。3種類の雄しべを持つ花なのですが、写真の中で3種類見分けることができますか?同じ花でも随分と形が違いますね じっくりお花を観察して花の不思議を体験してみてはいかがでしょうか?


他にも鳥に会いたい、食べられる植物はどんなものがあるのか知りたい、毒のある植物を教えて欲しい、トカゲを捕まえるのに挑戦したい、アゲハチョウを捕まえたいなどの細かいテーマにも対応することができます。自然を知らないけれども自然に興味がある方にぜひお薦めしたいのがあいかわ公園自然観察ガイドです!
念を押すようで申し訳ありませんが、どのテーマであっても自然を相手に行うイベントのため、目的の動植物に出会えないことも多いです。 ただし探し方も分かるため、同じ探し方を繰り返すことでいずれ見つけることはできます。(鳥や昆虫)


現在は公園が開く8時半から先着順で受付を行い、イベントは10時から行っています。日に5家族が最大なので大勢の案内はできませんが興味のある方は参加申し込みをしてみてくださいね。
当日埋まってしまった場合はすみません。 晴の日は早くに埋まってしまうこともあります。

触覚に丸いものが付く青っぽい虫 毒を持つヒメツチハンミョウに要注意!

あいかわ公園では実に様々な虫たちが見られることは日々紹介している内容から皆様も既にご存じかと思います。
記事では私も結構平気で虫に触れてしまうため、なんでも触っているかのような印象を受けるかもしれませんが、グレーゾーン(名前が分からないなどの虫)にはまず触りません。今日は公園で見られる触りたくなるけれども触らない方がいい虫たちを紹介していきます。
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晴の日には園内をぶんぶんとまるで蜂の羽音のように立てて飛び回るのはオオセンチコガネと言う非常に綺麗な昆虫です。色合いには差があり、見かけるたびに捕まえたくなる素敵な虫ですね。こんな綺麗な虫がなぜ触らない方がいいのでしょうか? 厳密には触っても構いませんが必ず手を洗いましょう!

さてここでこのオオセンチコガネが何を食べるのか考えてみましょう!



実はオオセンチコガネは動物のウンチを食べる虫なのです。なので触った後には必ず手を洗いましょうね。


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続いては同じく非常に綺麗な虫の仲間オサムシです。こちらも光の加減で緑色から青色に見える美しい昆虫なのですが、オサムシの仲間たちには注意する必要があります。彼らは森のお掃除屋さんと呼ばれ、死んだ動物やミミズなどを食べます。鋭い牙を持っているため、不用意に触るとがぶりと噛まれ痛い思いをするので気をつけましょう。 画像はありませんが特定の種類はガスを噴出したりします。なるべく素手は避けた方がいいですね。

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そして 一見無害そうなこの紺色のメタリックな昆虫には非常に注意が必要です。刺激すると黄色い液体を足から出します。うっかり触ってしまうと手がかぶれてしまうのでこの姿を頭に入れておくのをお勧めします。ずんぐりむっくりな体と触角の一部に豆のようなコブがある点で分かりやすいですね。恐らくヒメツチハンミョウだと思われますが、このツチハンミョウの仲間には要注意ですよ。

変な形の虫 死んだふりのプロ、シロコブゾウムシ

虫を捕まえるうえではその昆虫が食べるものを知っていくことがとても重要です。

とはいえお目当ての虫に会えることはなかなか難しいものです。そんな時には目当てのもの以外の虫たちにも目を向けてみましょう。

私も特に探していたわけではないのですがこんな虫を発見しましたよ。
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ざっくりとですが何の仲間だと思いますか? 姿形や雰囲気から想像してみましょう。過去記事にも登場している仲間ですよ! あまり似ていないですけれどね。



答えはゾウムシの仲間です。
雰囲気を見てみると白い姿でゴツゴツした姿のゾウムシなのでシロコブゾウムシと呼ばれています。

しかし鼻があまり伸びていないのでゾウムシ感の薄い虫ですよね。
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参考までにこちらが以前紹介したオオゾウムシ口の部分です。これを見るとゾウムシと呼ばれるのには納得がいきますよね。

シロコブゾウムシとオオゾウムシでは科より更なる細かい分類が違うようです。クチブトゾウムシの仲間なのですが、クチブトと言われるとなかなかに納得がいく姿をしていますよね。
では少し触ってみましょう! と...おや?f:id:aikawa_park:20200724095439j:plain
自分から何かを察知して落下して硬直してしまいました。私の握力が強すぎてうっかりとどめを刺してしまったわけではありません。

これは甲虫の仲間には度々見られる反応です。危機を感じた甲虫は、重い体で走るより下に落ちて逃げたほうが早いのです!

下が茂みなら動かなければバレませんよね。今回は運が悪かったようですね!
俗にいう死んだふりというやつです。
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しかし見事な死んだふりです。クワガタなどに比べると非常に我慢強い子達だと感じます。長い時には40分ほどこの状態であった種類もあるため気持ち的には本当に死んでいるんじゃないかと思ってしまいます。
触ってもびくともしませんよ!

このシロコブゾウムシはマメ科の草が好きなようです。

私が見つけた時にもクズというマメ科の植物にくっついていました。園内に結構生えている植物なので意外と見つかるかもしれませんね。マメ科の植物には色々な虫がやってきますので蝶などを探すときのついでに探してみるとふとした時に見つけられるかもしれませんね。

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最後にこの代表的な太い口を見ておきましょう。どのように口が開くのか一度見てみたいところですね(笑)横に開くのか縦に開くのか非常に気になります!

皆さんもゾウムシを見かけたら口や死んだふりなどをじっくり観察してみてくださいね。

あいかわ公園の自然に興味の湧いた方は、下のカテゴリーや月別の記事からたくさんの記事を読むことができるのでぜひ御覧ください。
黒い三角形を押すと色々なジャンル別に読めます。昆虫に興味の湧いた方は昆虫の黒三角をクリックすると園内の蝶や甲虫の記事が読めますよ。
また、リンクからはツツジの図鑑や園内で見ることのできる花をまとめた大ボリュームの図鑑も見ることができます。

ヤブガラシの花は赤い? 昼前に見られる花の不思議と蜜を求めるスズメバチ

夏を迎えて植物たちはすくすくと育っています。その成長速度には驚かされるばかりです。しかしその成長速度を侮っていると痛い目を見ることになるかもしれません。
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こちらがこれから夏にかけて様々な場所で見かけるようになるヤブガラシと言う植物です。本当にどこでもその辺に生えています。写真の物は花なのですがこのお花にある蜜がなかなかに危険です。
蜜に何か不思議があるのではなく、蜜をたくさん出すことで毒のある生き物を呼び寄せやすいんですね。そうスズメバチです。
この花にはスズメバチやアシナガバチなどのハチが非常にたくさんやってきます。ですのでハチが苦手な方は花を咲かせる前に取り除いておくと安心できるかもしれません。
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そんなヤブガラシですが、杯のような可愛い形の花の一つ一つを見てみるとボタンのようでとてもかわいらしい花を咲かせている様子を見ることができます。
数えられないくらいの花をつけるのでご飯が食べ放題のようなものですよね。私もハチだったら食べに来たいです。
写真ではピンク色の物が見えますが、これはこの花が終わりかけているサインです。本来は赤みを帯びた花で、中央のめしべ以外にもおしべと花弁が付いているんですよ。咲いてから半日ほどで散ってしまうとされているため、花を見たければ早朝午前中に探す必要がありますね。

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写真を撮影した午前11時30分でもう既に散ってしまっているようです。なかなか花を見るのは難しそうですね。半日ほどで散ってしまうという話は本当のようです。どこでも見られる植物ではあるものの、しっかりした花をちゃんと見たことがない気がします。
日が当たる場所であれば大抵みることができる植物なのでハチに注意しながら皆様もヤブガラシの花探しに挑戦してみてはいかがでしょうか?

1mもあるトゲの王者 アメリカオニアザミ

あいかわ公園では外来種の植物がよく見られます。

その辺で見られるためもはや外来種として見られていない種類も多いと思いますが知っておくと少し得した気分になります。

今日は身近なアザミの仲間の外来種を見てみましょう。
アザミは非常に特徴的な花をしており、すぐにわかります。初夏のあいかわ公園ではノアザミが良く咲いていました。
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ノアザミは春咲きのアザミで、キツネアザミと並んで見られる春のアザミです。

可愛いですね。 では今日紹介するアザミも見てみましょう。その名もアメリカオニアザミです。既に強そうな予感がします!
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まるでブラシのような詰まり具合ですね。しかし花はなかなか可愛らしく、名前に対して負けてしまっているような印象を受けます。

ところでこのアメリカオニアザミですが、どのくらいの大きさをしていると思いますか?前の写真のノアザミは40cm位の大きさです。



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私の背丈より低い位だったので1mちょい位でしょうか。このアザミはめちゃくちゃ大きいのです!ちなみに映っている細い葉はススキなので勘違いしないよう気を付けてください。

紫色の花がまだついていますのでそれをたどると葉にたどり着けます。

そして恐ろしい特徴がこのに見られます。少し見てみましょう。
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茎と葉には非常に鋭いトゲがたくさん生えています。

トゲは非常に長く、これまで紹介してきたとげのある植物とは比較できないほどの長さです。さらに固いので動物にも食べられないというなかなかの凶悪さを持っています。
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花の周りにもばっちりとトゲがあります。アザミ仲間は、花の付け根の部分を総苞(そうほう)と呼び、基本チクチクしています。(ノアザミの花の下のブロック状の部分です)アメリカオニアザミでは比較しても明らかに長く鋭いですよね。島国と大陸の植物の強さの違いが出ています。

アザミの仲間にはトゲが度々見られるのですが、アメリカオニアザミのトゲは一回り以上危険ですね。あいかわ公園では冒険広場の道路沿いでしか見かけていませんが、うっかりこの辺で転んだりしないように気をつけましょう。 想像しただけで恐ろしいですね。

コクサギ型葉序 珍しい葉の付き方をする植物 サルスベリ

あいかわ公園の園内でいい感じに花を咲かせているのが、園芸ではとても有名なサルスベリと言う花です。
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サルスベリの花と言えばこの綿あめのようにぼふっとした雰囲気を持っていますよね。雨の後でいい感じにぼやけているためこのまま絵などに使えてしまいそうですね(笑)

超超有名な話で申し訳ないのですが、なぜサルスベリと呼ばれるかご存じでしょうか? 私は非常に疑問に思うのですが多数ある植物の中でもこのサルスベリの由来に関しては多くの人に知られているなぁと思ってしまいます。

恐らくこのブログをご覧の皆様もサルスベリの由来は知っているのではないかと思います。
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由来はこの木にあります。

ぜひ触れてみて欲しいのですが、サルスベリの木の樹皮(じゅひ(木の皮))は非常に滑らかなつやつや感があり、木に登ることが得意なサルでも上ることが難しいと言われています。

確かにサルスベリのある場所に来たサルが木を登っているのは見たことがありません。

私が木登りを実践する方法もありましたがさすがに場所が悪いので止めておきました。たぶん登れないと思います。

そんなサルスベリは香りもいいので虫たちの集会所になっているようです。
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雨の日だったのですが花にはマメコガネが来ていました。花のある所でよく見かけますが、花粉やら花弁を食べているのでしょうか?それからハチの仲間やハエの仲間もよく飛んでいます。夏の貴重な蜜源ですね。

サルスベリは花と幹に注目されがちな植物ですが葉にも面白い特徴が見られるんです!
葉を思い出してみましょう。



サルスベリの葉を思い浮かべられますか?なかなか難しいですよね。
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こちらがサルスベリの葉です。丸々しくて可愛いですね。と言うところではなく、これまで出てきた互生(ごせい(右左と葉が付く))と対生(たいせい(左右両方に葉が付く))というポイントで確認してみてください。

どちらに当てはまりそうでしょうか。  

実は互生と対生では考えるのが難しいのがこのサルスベリです。

よーく見てみると右に2回左に2回と個性あふれた葉の付け方をしています。
これはだいぶ前に紹介した(4月の記事)コクサギというミカン科の植物と同じ葉の付け方です。
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こちらがコクサギですが、葉の付き方を見てみてください。左に2回連続で付く互生ですね。この葉の付き方をコクサギにならってコクサギ型と言います。
種類は少ないものの決定的な見分けポイントにもなりえるので、頭の片隅に入れておくと役に立つかもしれません。

サルスベリはパークセンター付近で見られます。この機会にじっくりと観察してみてはいかがでしょうか?