神奈川では とある虫の影響でここ何年かはクワガタが採りやすい状況になっています。
今回の記事は樹液を探したい方は必読ですよ!記事を読んだならあいかわ公園に限らず近くの雑木林へ出発です!
樹液の出る木を探すというのは、虫取りを始めたばかりの人にはなかなか難しいものです。
木の見分けはもちろん、木を見つけられても樹液がないということはよくあるものです。この2点に悩みのある方は次の記事を先に読むことをお勧めします。
aikawa-park.hatenablog.com
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更に虫が取れる探し方を知りたい方はこの記事を読んでみてくださいね。
そもそも樹液がどのように出るかを考えたことはありますか?
樹液と言うものは人間でいう血液であり、樹液が流れるということは血が流れているのと同じようなものなのです。
実は外部からの刺激がないと樹液と言うのは出ません。
その樹液を出してくれるのがカミキリムシたちです。そして令和3年現在おすすめなのがカシノナガキクイムシと言う虫の侵入痕です。
まずはカミキリムシの痕を探してみましょう。クヌギやコナラの木を見ていると不思議な痕を見つけられます。
クヌギやコナラを見つけても樹液が出ていないという場合、シロスジカミキリと言うカミキリムシが木を傷つけていないという可能性が高いです。
どれだけクヌギやコナラが生えていても肝心の怪我
がなければ樹液は出ません。
このカミキリムシの傷跡は横一列に並ぶという特徴があるため、写真のイメージを持っておくだけでも効率は変わると思います。
なぜならこの傷跡があればその雑木林にはシロスジカミキリがいることが分かるからです。やみくもにクヌギコナラを探すことと、ポイントを押さえて木を探すのは全然違います。
ありがたいことに昨年はシロスジカミキリが多数入った木がふれあい広場にあります。 写真を参考に探してみてください。
しかし
現在ではカシノナガキクイムシの侵入痕を探すことをおススメします。
神奈川でコナラなどを枯らすナラ枯れで問題となっている虫なのですが、甲虫たちからすると大量の樹液を出すありがたい存在のはずです。
典型的な被害の写真はこちらなのですが、小さいぶつぶつのような跡と白い粉が木にくっついているのが見えるかと思います。
この穴全てから樹液が出る可能性があるため、侵入された木の判断ができると甲虫が取れたようなものです。
とはいえ判断も困ることが多いと思います。 見るべきところは以下の通りです
1、穴の大きさがつまようじの先程度である
2、一本の木に大量に写真のような跡がある
3、細かい木クズが出ており、周囲に散らばっている
恐らくですがこの影響を受けた木であれば昼間はスズメバチが飛んでいると思います。
私の昨年の経験では昼間にキクイムシ被害の木にスズメバチがいる可能性は体感9割でした。
と言うことで2種類の樹液が出る状況を説明してきました。この記事で紹介したことは、神奈川県であれば多くの雑木林で起こっているはずです。
私の身近な公園でも3年ほど前とは比較にならないほどの数が見れていますので、この情報を見た方は虫取りに行くしかありませんよ!
感覚が分かった方は、園内ではヤマビルなどの害虫対策をしっかりとったうえで南山に登ってみるといいかと思います。 キクイムシにやられた木があるので、園内よりも甲虫は見つけやすいはずです。ミヤマやアカアシに出会えるかもしれませんね。
↓ヤマビル対策はこちら。
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詳細を知りたい方は自然観察ガイドスタッフまでどうぞ。