甘い蜜を出す植物といえばメープルシロップで有名なカエデが有名でしょう。ですが、意外と身近なところにもそんな蜜を楽しめる植物が生えているのです。そんな植物がこのホトケノザです。七草でもホトケノザがあげられますが、それはキク科のコオニタビラコのことを指しています。
暖かくなってきたこの時期にはおそらくどこでも見つけることができるこのホトケノザを見つけたら、花の根元から引っ張ってあげてください。
そうすれば、細長い花がとれるでしょう。そして根元の部分に口をつけて軽く吸ってみてください。量は少ないのですが、甘い蜜の味を楽しむことができると思いますよ。小さいころに赤いサルビアの花を吸っていたのを思い出す方も多いのではないでしょうか?
木からも蜜が出ます。皆様ご存じの通りカブトムシやクワガタムシが大好きな樹液です。
花の斜面に生えているヤマボウシからは現在3箇所樹液が出ています。味はとても薄く、お腹が減っていればかろうじて甘みを感じられるかもしれません。
しかし、夏にはクワガタたちの甲虫の仲間が集まってきます。クヌギコナラしか探していない人では見つけられない穴場スポットなんです。
しかし、なぜ樹液が出ているんでしょうか。写真をよく見るとおがくずのようなものが出ているのが分かると思います。つまり内側から何者かが木くずを出しているのです。
このようなことをするのはきっとカミキリムシの幼虫でしょう。木の内側に入り込んでしまうので非常に厄介です。しかし、それと同時に他の虫たちのえさ場を作ってくれているわけですね。